カウンセラー同士でシンゴジラ心理学談話をした。

ゴジラという「ケガレ」、世の中の理不尽・不条理をはらんだ事象。
そんな妖怪怪獣が規範意識に凝り固まった社会に現れた。
公務員官僚があれこれ考えてるうちにゴジラにゲロ吐かれて全滅。
理性が崩れた世界で、再び自我を再構成する。
理不尽・不条理を受け入れ面と向かって直視する勇気。

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そんなことを教えてくれた作品だった。


シンゴジラ=ケガレ=空気の支配者

シン・ゴジラは空気の支配者の象徴である。それをそのまま現代に投影している。
「空気」とは「どんな論理も通じない怪物」のこと。

「ぐずる」と「あやす」が日本の職場や学校の環境を悪くする根源

元々「太平洋戦争で死んだ英霊の集まり」というのが原作からの公式設定。

当時の第五福竜丸事件とか原爆忘れて安保賛成とかに怒って出てきたのがゴジラ。

霊なのでどんな攻撃も食らわない。

東京壊しても「皇居は壊さない」。

その証拠にシンゴジラでも皇居に向かって一礼するのである。

日本の支配構造の皮を剥いていく話

シンゴジラは日本の支配構造を玉ねぎの皮を一枚一枚剥いていく話。

煩雑で複雑重層化した官僚システムの上で「日本は、かの国の(アメリカ)の属国だ」というセリフも象徴的に登場する。

日本だけの話ではなく、上に国連があって「敗戦国として維持してる」とまで踏み込んでるのが良い。

日本に核落としてその後は国連の共同管理で・・の流れが、まんま福島原発事故の時に立ち入り禁止にして国際的に日本再占領(植民地)にするというあの時の話と同じ。

それを東京でやったら、というのがシンゴジラのお話なのだ。


音響効果で正反対の声が聞こえるデモのシーン

シン・ゴジラのデモのシーンで私は「ゴジラを倒せ」と聞こえたので「ヘイトスピーチか」と思ったが、
友人は「ゴジラを守れ」と聞こえたので「動物愛護団体か」と思ったらしい。
実際どちらも正解だった。
あれは音響の効果で映画館のステレオで座る位置によって正反対の声が出ている。

福島第一原発事故で死んだ牧博士の妻の復讐

シンゴジラは時制的に第五福竜丸事件とか原爆ではなく、福島第一原発が生んだという設定。

音楽がそのままエヴァンゲリオンであるが、これはエヴァ0話目として作っている。

ゴジラ=エヴァの使徒
=福島第一原発=神(怨霊)
=牧博士本人(福島原発被爆で死んだ妻への日本政府への復讐)
である。

その後、最後に尻尾から分裂したゴジラが大陸を飛翔する「使徒」となる。


まどマギのワルプルギスの夜と同じ福島原発事故が誕生日のシンゴジラ

第五福竜丸水爆から原爆思い出せと出て来たゴジラと、
福島原発事故とシンクロしてワルプルギスの夜したまどマギ。
今回、福島原発事故から生まれたシンゴジラ。

まどマギ叛逆の物語の「アルティメットまどか神」と「ほむら悪魔」の関係は、ベルセルクのグリフィスとガッツの関係に近い。
しかしシンゴジラはもののけ姫のデイタラボッチに近い。

いずれ庵野秀明と新海誠は合作する

予言すると、シンゴジラの庵野秀明監督と、君の名はの新海誠監督は、近々合作を作る。

シンゴジラも君の名はも同じ丹治匠が美術監督。

君の名はは庵野秀明監督のスタジオカラーも協力してるため。