2020年4月12日、インターネット上、SNSやコ口ナ感染症に関して、
「近くの病院を見てきたけど人がいなくてガラガラじゃないか!」
「そうだ!病院が患者で満床で医療崩壊寸前なんてウソ!マスコミの報道は全部ウソだったんだ!」
「コ口ナウイルスなんて存在しなかったんだ!」
「コ口ナなんて大丈夫!俺TUEEE!」

・・という、お花畑の妄想世界へ吹っ飛んだようなトンデモ意見をいくつか散見してきたので書きます。

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信頼損失→自信喪失→アノミー→自己の拡散か収縮か→精神病へ~2020年感染症対策~


病院の種類を知っておこう

結論から書くと、

各都道府県に一つはある「大学病院」と呼ばれる大病院(三次救急指定病院)、その他の三次救急以上の大病院に過剰に患者が集中しているのです。

病院には一次救急、二次救急、三次救急の3種類があります。

簡単に言うと、

一次救急は、

ベッドが20床未満の診療所。

近所の〇〇クリニックや〇〇医院、〇〇診療所という場所です。

そして

200床未満から「病院」と呼ばれます。

二次救急、三次救急になると救急室や手術が可能となります。

400床以上の「大病院」と呼ばれたりします。

こう例えると怒られるかもしれませんが、
個人事業主(一次救急指定病院)
中小企業(二次救急指定病院)
大企業(三次救急指定病院)

です。

当然ながら三次救急(大企業)の方が医師の上司や先輩がいます。権限があります。

国に対策されるのも、検査設備においても大企業(三次救急指定病院)が「上」にあります。

大病院以外で検査ができないので大病院に人が集中しすぎている

国が全く援助しないので、一次救急の診療所やクリニックではPCR検査のようなことはできません。

それどころか感染を恐れて全く人が来ていません。

二次救急以下の病院が比較的に人が空いてガラガラなのです。


近所の病院に人がいない様子だけ見て「病院に人がいない!コロナなんてヤラセだったんだ!」と言い出すのは視野が狭量すぎます。

一次救急の診療所に発熱で来たところで、PCR検査することができないので「大病院へ行ってください」と紹介状を書かれます。

各都道府県に一つはある「大学病院」と呼ばれる大病院(三次救急指定病院)、その他の三次救急以上の大病院に過剰に患者が集中しているのです。

そして医療従事者の人手も不足しているのです。

検査設備がそこに集中しすぎているからです。


一次救急以下の病院の経営危機

もはや一次救急以下の診療所、クリニック、訪問看護ステーションに至るまで、患者がいない上に医療物資も不足しており、業務停止で倒産寸前です。

当然ながら、民間でもマスクは必要とされますし、これらの場所では懇意の医療業者もないので自腹で買い揃えているような実情です。

大病院のみならず、全体としてマスクやガウン等の医療品は共通して不足しています。

例えるなら、
今の病院情勢は、町の商店街がイオンの箱型商法に潰されてしまったような形なのです。

決して町の商店街でモノを買う人を見なくなったからといって、全世界でモノが売れてないわけではないのです。

木を見て森を見ず。

大型の大企業に集中しすぎてしまっているという現状を知っておきましょう。

不安がる必要はないが、過度に警戒するに越したことはない

今回のコ口ナウイルスは、糖尿病、高血圧、肺炎など元々疾患のある方が亡くなりやすいです。

これらの疾患があるということは、高齢者である確率が高いです。

なので高齢者の死亡率が高くなるわけです。

相対的に見ればマスコミが過剰に煽るほど脅威でないと言えます。

しかし問題は、現役の労働者である若年層が「発症しないまま他人にウイルスをうつす」という、無自覚のバラまきが最も怖いのです。

もし相手がそれで罹患(りかん)したり死亡した場合、あなたがウイルスを疑われ、主犯となって訴えられる可能性があります。

そのような二次的なリスクを最も警戒する必要があるのです。

病院に人がいない=ウイルスは存在しない
というわけではありません。

なので「不安がる必要はないが、過度に警戒するに越したことはない」という対処法をおすすめします。

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