2019年8月から日本のトップVtuber(Vチューバー:バーチャル・ユーチューバー)のキズナアイの牙城が崩れました。
私が1年前の2018年7月に書いた予言記事の通りです↓
バーチャルYouTuberの末路~キズナアイたちはどうやって終わるのか~
感心したのはキズナアイの生存戦略です。
キズナアイの分裂
2019年6月頃からキズナアイは分裂をはじめました。
キズナアイ一人に対しての負担が限界に達したためです。
基本のキズナアイは音楽活動のアイドルとしての主軸をします。
あとはゲームのキズナアイ、コラボのキズナアイと分散しました。
その分裂したキズナアイの声優が中国人だったり、愛人だったりと、中華マーケットに向けての戦略だったりと、いわくつきの情報が流れ、チェンネル登録者数が減りました。
これは事務所の判断でキズナアイをリスク分散したからです。
しかしこの生存戦略はとても賢いです。
リスク分散としてのキズナアイがすごい
キズナアイの生存戦略は投資のリスク分散の思考と同じです。
一つのかごに卵を入れずに、いろんなかごに分散してリスクを避けています。
アイドルのリスクとは何かというと、「スキャンダル」や「飽きられる」ことです
通常のアイドルであれば一人なので分裂することは出来ませんが、キズナアイはバーチャルアイドルなので中身を入れかえて分散することが出来ます。
ドラえもんやゲゲゲの鬼太郎やドラゴンボールなどの昔のアニメの声優が入れ替わるのと同じです。
キャラクターには傷がつかないのです。
なぜアイドルとして最悪か?
なぜアイドルとして最悪かというと、ファンを無視しているからです。
キズナアイのファンは声優込みでファンであったはずです。
なので何の前フリもなく分裂してはいけません。反感を買うだけです。
通常、アイドルは「神」のように「清廉潔白」であることをファンから求められます。
しかし「人間宣言」すると人気が落ちます。
「人間宣言」とは、お金や暴力や恋愛関係や恋人関係のセンセーショナルなことやリアルの生活全般を暴露することです。
アイドルが「彼氏・彼女と付き合っています。」と急に生々しいことを公言すると、一気に人気が落ちてしまいます。
そのあとから仕事がパタリと来なくなります。
プロデュースする側もそんな口の軽い人を雇用したくないですし、夢の世界を魅せて売る人がリアルを暴露しても得がないからです。
ミッキーマウスの中のおじさんが着ぐるみを脱いで「ミッキーだよ」と言いながら歩いているようなものです。
アイドルである以上、嘘でも「人間宣言」はしてはいけません。
本人がアイドル的な扱いに耐えきれず、人間宣言してしまう気持ちは分かりますが、それによってファンは裏切られ、自分自身の生活が困窮するのです。
本物のアイドルはそれを熟知しているので、死ぬまで人間宣言はしません。
キズナアイの場合、急に分裂せず「キズナアイver1は終了します。これから2期。セカンドシーズンに入ります。」と言って中身の交代を大々的に公言する。
あるいは、
「キズナアイは活動が大変になってきたので、ゲームのキズナアイと分かれます。」と正直に言えばよかったのです。
キズナアイは他のキズナアイの風評被害に巻き込まれる
キズナアイをリスク分散したことで生存戦略させようとするのは賢いです。
しかしそのデメリットとして他のキズナアイがスキャンダルをした場合、本家のキズナアイまで巻き込まれます。
例えば、ゲーム実況用のキズナアイのリアルが身バレしたり、リアルの異性交友が発覚した瞬間にキズナアイ全体の株が落ちるのです。
ある意味でリスクを上げているとも言えます。
最初から「別人のゲーム用キズナアイです。」と補助線を引いておけばリスクは軽減されますが、同じキズナアイと銘打ってるのがリスクを上げています。
日本人総アイドル時代に突入する
これから日本人は「総アイドル時代」に入ります。
それはリアルのあなたがそのままアイドルになるわけではなく、バーチャルのアバターが提供されるからです。
年齢は関係ありません。
そうなったときにいきなり「人間宣言」してしまうと一気に株が暴落します。
リスク分散することは良いですが、いくら楽だからと言って人間宣言するのは誰も得しないことは念頭に置いておきましょう。