海賊版を規制する前に公式化した方が利益が高い理由

政治経済・近代学問

政治家は法律を作れない。立法能力がないから。

だから法学部を出た官僚の言いなりで法律を作って国会に出してしまう。

官僚は公務員なので「あーなんか楽して俺が稼ぐ方法はないかなー」と考える。
自分で働こうとするのではなく、税金という「他人の働いたお金を取り上げて儲ける」という方法を考える。

そのためには建前の綺麗事と大義名分がいる。

「~を守ろう!」という名目で、「規制法」を作る。

そしてその規制をする「機関」を作る。

そこを「税金」で運営することで、自分の給料が上がるという手順である。

ネットにおける著作権に関わるような法律は、利用者が多いので規制すれば公務員官僚がガッポガッポ儲かる。

違法ダウンロード法、海賊版ダウンロード法、児童ポノレノ禁止法、非実在青年規制条例・・

「なに!?違法ダウンロード!?けしからん!規制だ!」「児童ポノレノけしからん!規制だ!」
・・という人の気持ちは分かるのだが、そんな善意を利用して「みんな僕ちゃんの給料上げるために頑張ってくれてありがと~~!もっと規制してお金貢いでくだちゃ~い。」と上で操作して笑っている公務員官僚の人がいることを自覚してほしい。

ちなみに規制はすればするほど生産活動を衰退させ、監視機関ができて増税されるので、労働生産性や消費が落ち込む→給料が落ち込む→貧困や失業という問題を生む。

貧困になれば違法ダウンロードは逆に増えるし、失業していけば不純異性交友をやらざるを得ない状況も逆に増えてしまう。

リバータリアンな夜警国家とは何か?~泥棒被害に会って学んだこと~

「漫画村」の規制に代表されるような海賊版漫画の無料違法ダウンロードに関しては、規制しようとした結果、今ある漫画まですべて規制して税金を取ろうとしたので被害者の漫画家まで批判にまわる状態である。

同庁によると、年明けにかけて募集したパブリックコメントに寄せられた意見は約600件。海賊版の被害者であるはずの漫画家や研究者らで作る「日本マンガ学会」は反対意見を送付した。

海賊版DL規制、被害者の漫画家まで批判 拙速な文化庁
https://www.asahi.com/articles/ASM1L3W11M1LUCVL00J.html

海賊版を規制する前に公式化した方が利益が高い

ではどうすればいいのか?

任天堂がとった行動が先駆的である。

海賊版が出回っているので公式化してしまえばいいのだ。

2018年11月に任天堂が公表した著作物の利用指針の反響が広がっている。ゲーム映像などを二次利用した一定範囲の創作物について著作権侵害を主張しないと明示した。ゲーム業界では企業側から二次創作を働きかける動きも出ている。
ゲームファンの「実況」投稿OK 任天堂、指針で公認
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41500900Q9A220C1TCJ000/

ニコニコ動画の初期の頃(2008年頃)から実況主を中心にオワタ式などの改造マリオ動画が人気だった。

結局、2015年に任天堂は公式に改造ステージの作れる「スーパーマリオメーカー」というゲームをを発売して人気が出た。

普通なら「なに!?改造マリオ!?けしからん!規制だ!」と改造マリオを規制するところ。

しかし逆に人気なら海賊版を公式化してしまえば良い。

昔の例えで言うと、
メンコ業界が国を通じて「メーカー物のメンコ以外は許さん。牛乳ビンのフタでメンコすることは、偽物の海賊版メンコだから規制・禁止・逮捕する。」として違法化したら、メンコ人口自体が減ってしまう。

せっかくの生産性ある文化が潰れて衰退するのである。

いっそ牛乳メーカーと交渉して牛乳ビンのフタを公式メンコにして発売すれば莫大な利益につながる。

漫画の例で例えると、漫画村のような無料ダウンロードできるサイトが公式以上に人気ならば、公式が買い取ってしまえばいい。

あるいは交渉して利益の何%かを配分させるようにして、有益な宣伝活動の場所として囲い込んでしまえばいいのだ。

創作物は規制するのではなく、規制緩和する方が広告効果が高い。生産者も消費者も得できる。

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