テスト時に「教科書すべてが必須です!」「すべてが大切です!」「出題範囲の限定なんてできません!」という教員・教師・教授に出会ったことはありませんか?
こうやっていう教員はバカ丸出しです。
なぜかというと「テストの作り方を知らない」からです。
「私はテストの作り方を知りません!」と表明しているようなものです。
難しい問題の方が作るのが簡単
私は大学の時にTOEICというアメリカが認定する国際コミュニケーション英語能力テストを作ってる作成者の教授からテストの作り方を習いました。
その教授は
「難しい問題を作るのは死ぬほど簡単。」「例えば、”私のお母さんの好きな食べ物は何でしょう?” みたいな誰にも答えれない問題を作ればいいから。”標準”のテストを作るのが一番難しい。」
と教えてくれました。
そして彼はTOEICの標準的なテストを作ることに苦労していました。
項目反応理論(項目応答理論)で作ること
ではどのような試験を作らなければならないか?
それは「項目反応理論」(項目応答理論)に基づくものです。
項目反応理論(または項目応答理論)(IRT :Item Response Theory; Item Latent Theory) とは、
テストの項目と受検者の関係を切り離し評価できる確率論を取り入れた測定理論です。
能力値や難易度のパラメータを推定し、データがモデルにどれくらい適合しているかを確かめ、評価項目の適切さを測定する理論です。
簡単に言えば「回答者の実力を正確に測る」というテストの基礎的な作り方です。
問題を過去問の頻出度や、必須レベルや標準レベルに分けたり、正答率や難易度を分析して出題します。
欧米ではとっくに広く普及していますが、日本ではまだ普及されていません。
それどころか作成者がテストそのものを理解していません。
日本では、素点方式(単純な足し算で採れそうに作ってしまう)、偏差値方式(偏差値で難易度を決めてしまう)という古典的なやり方なので、
「まぐれ当たり」や「思考せずに直感で当てた」「記憶だけした」という実力と関係ないノイズまで入り込んでしまっているのです。
項目反応理論については書籍や論文を読むほうが理解が深まります。
Ciniiでもいくらか参考事例が見れます
項目反応理論
よってテスト時に「教科書すべてが必須です!」「すべてが大切です!」「出題範囲の限定なんてできません!」という教員・教師・教授はバカ丸出しなのです。
「テストの作り方を知らない」からです。
問題を過去問の頻出度や、必須レベルや標準レベルに分けたり、正答率や難易度を分析する能力すらないのです。
回答することが非現実的な問題の作り方
過去に私が出会った「最高に頭の悪い教員」は「人口動態統計表を空白にしてテストする」と言い出した人でした。
人口動態統計とは、厚生労働省が集計・公表を行う出生・死亡・死産・婚姻・離婚の集計表です。
目が痛くなるような数字の羅列の資料ですが、以下ようなものです。
人口動態統計 – 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/81-1a2.pdf
明治時代から現在まで、100年以上の日本の人口統計の数字がズラッと並ぶ資料集です。
しかし教師は「この人口動態統計表を適当に空白にして、そのまま数字を答えさせるテストにする。」と言い出しました。
そのとき講義室が「は?」と静まり返り、教員が「してやったり」と意地悪な顔でニヤニヤして光景を今でも覚えています。
この表の使い方は人口の動態を把握する上での参考資料です。
「動態」なので人口の増減や、出生率の変化などを知るための資料です。
適当に「静態」の「固定値」の数字を出しても意味すらありません。
例えば
明治35年の離婚件数の数は?
大正2年の人口は?
なんて表なし(もちろんテストは持ち込みなし)に聞かれても答えられませんし、そもそも記憶もできません。
例えるなら、
計算ドリルの2+3=?という問題を解かせるのではなく、
計算ドリルの問題そのものを消して「53ページ目の26問目の計算式と答えは何だったか?」を答えさせるようなものです。
解かせる問題ではなく、全記憶させたうえに回答したところで無意味な問題。
現実に回答不可能な、非現実的な問題を作ろうとしていました。
テスト問題を作る能力のない教師は訴えてしまえ
もしテストで出題するならそんなピンポイントの数字ではなく「数字から読み取れる現象を回答」させなくてはいけません。
「数字から読み取れる現象を回答させる問題」とは、
例えば、
この時期に出生率が下がったのはなぜか?
人口が増えたのはなぜか?
という動態で見ないといけません。
しかしこの教員は授業中にさえ、唐突に適当な年の数字を質問し、もし生徒が答えられなければ「やる気が足らない証拠」というレッテル貼りし、失敗を悔いさせるように間違えた生徒をその場で立たせていました。
「数字とは、私がここが大切な数字だと思ったから大切な数字なんです!」
「この人口動態統計表は東京都の省庁で作られている!つまりこの私は東京都で働いている東京都だぞ!その東京に逆らうのカー!」(働いた経験すらない)
と言っていました。
私は本気で「あぁ(頭が)ダメだこいつ。早く何とかしないと。」と思い、躊躇(ちゅうちょ)なくノータイムで、その教師の上位機関に訴えました。
・教員自体が必須・標準の区別すらできていない。
・過去問からの問題作成能力がない。
・表を読み取れる力がない。
・勝手な被害妄想で生徒を加害している。
私は「なぜこんなに頭の悪い人間が教壇に立つことになってしまったのか」と、呆(あき)れ果てました。
学校サイドから授業の監視・監査が入り、生徒への授業の意見感想の聞きとり調査も行われました。
結果的に、彼女は1年も経たないうちに大学から解任され、テスト作成も代理で前任者に任されました。
しかし私が動き出さなければ、全員が泣き寝入りしていたと思います。
同級生だけでなく、別の教員も含めて、いろいろな人から感謝されました。
このようにおかしいと思ったら「おかしい」と言わなければなりません。
本人に言っても無駄な場合は、訴える先がちゃんとあるので上からトップダウンでオーダーさせたほうがいいのです。
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