2020年7月、コロナ禍が終わってボーナスもらえないから辞めるなんて…と思っていました。
しかし東京女子医大病院で看護師400人以上が退職した理由が納得でした。
「ボーナスが貰える6月末までは・・」と頑張っていたのに報われません。
東京女子医大病院で看護師400人が退職希望「減給にボーナス0…悔しい」
《コロナ医療体制は大丈夫か》東京女子医大で看護師400人が退職希望「ボーナスゼロ、給料減額では最前線で働けない」悲痛告白
https://bunshun.jp/articles/-/38902
もちろん看護師だけでこんな行動は取りにくいので医師も他の職種も辞めているでしょう。
大きな理由は
・給与カット
・コロナの時期が過ぎたら始末書を書かせて新人を解雇
・東京女子医科大学の大赤字
です。
給与カットは経営の最終手段
まず第一にボーナス賞与だけではなく給与カットもあったということです。
どのような会社企業でもそうですが給与所得カットというのは経営の最終手段です。
しょうがないから、これで会社の景気が良くなるなら・・と我慢して耐える人がいますが、大間違いです。
経営者が普段から悪い経営をしているから給与カットが起こるのであって、個人の業績が悪いからというのは関係ありません。
上司が自分の無能さを下の責任にしているだけです。
その話が出てくる時点で、普段から相当に悪い経営(しかも病院で)をしていて財務諸表がボロボロだったのです。
医療従事者は離れて賢明です。
コロナの時期が過ぎたら始末書を書かせて新人をリストラ
こんな外道な方法を取るのかと同じ医療従事者として怒りが起こりました。
検査の結果は陰性。女性は4月23日から働き始めた。ところが5月に入り、病院から①海外渡航についての弁明書か始末書の提出②PCR検査の自費負担③自宅待機中は無給――の3点を自宅待機解除の要件として同意するという内容の書面の提出を求められた。女性によると、就職前に海外渡航した新人看護師は30人以上おり、病院側に対応をただす質問が相次いでいたという。
女性は5月末に同意書を提出。同時に、法的根拠などを丁寧に説明してほしいと伝えた。すると3日後、6月30日に雇用契約を終了するとの通知書が届いた。通知書には、「海外渡航したことやPCR検査代金の自己負担にかかわる同意書の提出までの経緯などに鑑み、勤務態度が芳しくないものと判断した」などと書かれていた。
寮からの退去も命じられ、4年働けば免除されることになっていた看護専門学校時代の奨学金計108万円の返却も求められた。
渡航後に無給待機→説明求めた看護師解雇 東京女子医大 朝日新聞 2020年7月18日
https://www.asahi.com/articles/ASN7L3462N7DUTIL11T.html?oai=ASN7K7KG9N7KULFA050
まとめると
2020年2月に卒業旅行で海外旅行
→4月に東京女子医科大学病院に入職してコロナ患者の対応させる(コロナも陰性)
→6月末にボーナスなし。
→入職前に海外旅行いったのを口実に始末書かかせて解雇。
→学生時代の奨学支援金も全返済させる。
例えるなら、大学入学後に、高校時代に修学旅行に行ったことを口実に反省文を書かせられ、大学を退学されられて、しかし学費は払えと言われてるようなものです。
これに対して「医療従事者が海外旅行へ行くなんて…」と批難する人がいますが、それなら尚更に病院側が6月末まで働かせているのがおかしいのです。
何よりも2020年2月はまだ中国だけ。アメリカで感染が広がる前なのでリスクを分かっていてアメリカ海外旅行に行ったわけではなかったでしょう。
陰性だったことに加えて、いずれにしても後付けで学生時代に海外旅行へ行ったことを解雇の理由にしている病院は明らかにおかしいです。
その理由ならば、病院は4月から働かせていた事も、PCR検査させたことも、おかしいのです。
職場で「始末書を書け」「反省文を書け」と言われたら、あなたを解雇させるか、悪い査定させるかの合図です。
基本は絶対に書いてはいけません。
必ず弁護士にも相談しましょう。無料でできます。
対処法は前記事で書きました。
すでに大赤字だった東京女子医科大学
コロナ以前から東京女子医科大学は大赤字です。
赤字22億円!名門・東京女子医大が「危機的状況」に陥っていた(2017/7/4)週刊現代
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52157
2001年頃に医療事故やカルテ改ざん等が相次ぎ、特定機能病院の認定取り消し、2007年頃に特定機能病院に立ち戻るも、
2014年からまた不祥事が続きます。
まとめると
・麻酔医療事故
・特定機能病院の再取り消し
・名医と看護師の流出
・給与カット
・首都圏の土地代と人件費のコスト増
・消費税増税での医薬品の病院負担増
・耐震工事の大型設備投資
・理事長と学長の派閥対立
・2018年には東京女子医科大学は女性と浪人生の入試得点を不正に低く見積もって不合格にさせる、医学部不正入試問題もありました。
これだけの不祥事の上に給与カットまで重なれば辞めて当然になります。
医者が転職する方法~病院は休みナシ!友達とも会えずうつ病になる前に~