HSBC香港でドルペッグ制を利用した両替タイミングを見極める方法

政治経済・近代学問

HSBC香港に口座を持っていらっしゃる方もまれに聞きます。

過去記事
HSBC銀行のATM残高照会のやり方(動画付き:セブンにて)

海外旅行先のATMで気軽に利用できますし、世界で暮らす人なら必ずもっているカードになります。

ただ2年間ほど口座の操作がないと口座凍結されてしまうので、何らかの形で日本から動かしている人は多いはずです。

そのほとんどが香港ドルとドルとのドルペッグ制の安定性を利用した相互トランスファー(両替)です。

香港ドルとドルでキャッチボールを繰り返せばプラスマイナスゼロで損も得もしません。
・・のはずですがアメリカと香港との間の政策金利に差があれば大きく乖離してタイミングによっては外資預金として目減り、目増えします。

なので簡単な両替のタイミングを見極める方法を紹介します。

ドル円が円高=香港ドルも円高

簡単に言えば、
ドル円が円高=香港ドルも円高
です。

まとめると

米ドル=日本円が円安なら、香港ドル=日本円も円安

米ドル=日本円が円高なら、香港ドル=日本円も円高

保有している通貨の国民になったつもりで

なので香港ドルで保有しているなら自分が香港人になったつもりになってみましょう。

ドル円で円高(=香港ドル高)ならドルを買います。

基本はこうなります。

ドル円で円安(=香港ドル安)ならドルを香港ドルへ戻します。

あるいは円から香港ドルへ送金してもいいです。

ドルペッグ制のデメリット

ドルとの連動により安定性がもたらされる香港ドル。しかしデメリットもあります。

・アメリカの利上げ、利下げの政策に合わせている点。
・アメリカと香港の間で政策金利が乖離すると一方の通過へ資金が流れる点。
(アメリカが利上げ、香港が据え置きだと、アメリカへお金が流れる)

香港ドルペッグ制は崩れるのか

中国経済が売られると関連して上海・香港の株式市場も下落して、香港ドルも売られてしまいます。

つまり中国経済が崩壊へと向かっていくと香港ドルも売られてしまうのです。

一応、香港はカレンシーボード制という制度によって、単なるペッグ制ではなく、米ドルを実際に中央銀行が保有することを義務付けています。
よってどれだけ香港ドルが売られたとしても対抗できるようにはなっています。

現状では香港ドルペッグ制が崩れるとは考えにくいです。

可能性があるとすれば、中国経済が好景気となり世界の覇権国として君臨するのに加えて、アメリカが金融危機並に不景気になるという状況が考えられます。
この場合、香港ドルペッグ制が解除されて、人民元に統合されるでしょう。

香港ドルが人民元に統合される時

逆に中国経済が好景気となり、変動相場制へと移行し、内需に余裕ができて、輸出産業が成長して質が良くなり、商品を安く売る必要がなくなった場合、人民元が買われます。

あるいはアメリカにまた金融危機が起きてドルが売られたときに、人民元が最強となります。

そのとき、ドルと二人三脚している香港ドルも買われてしまい、人民元に統合されます。

ただこの未来は数十年先の未来の話になりそうです。

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