変化を恐れ続けた結果、損をして不幸になる末路

心理学・精神医学

「変化を恐れ続けた結果、損をして不幸になる」という家庭をよく見受けます。

例えば
旅行・イベント→(直前で)行かない!ドタキャンだ!
学校→勉強しろ!大学に行けばむくわれる!成績が上がらないのは不幸だ!
大学合格→学費増加!不幸になる!
職場→ストレスが増えた!不幸になる!

ガラケー→スマホに変えないのが伝統だ!
ガス→IHに変えないのが伝統だ!
ADSL回線→光回線に変えないのが伝統だ!
現金→キャッシュレスに変えないのが伝統だ!

「変わらない」ことへ「戻そう、戻そう」「昔へ帰ろう」とするエネルギーが凄まじいのです。

恒常性維持機能(ホメオスタシス)

恒常性維持機能(ホメオスタシス)と言います。

例えば、
気温があまりに暑いと人は服を脱ぎます。寒いと服を着込みます。
そうやって対応します。
しかしその対応の限界を向かえると、暑いならその場から逃げる。
寒いならその場から逃げます。
そうやって調節します。

この家庭の場合「少しの変化だけでもストレスと解釈して、元に戻そうとする力が強すぎる」のです。

お湯を触った瞬間、熱いと思ったので必死になって逃げる。
そしてそれを「伝統だ」と言い訳しているのです。

「伝統」「慣例」と合理化して「自分が変化したくない言い訳」に使っているのです。

結局、インターネット等の通信サービスはサービス終了を迎え、
「ガラケーは廃止にされるから、スマホにしないとな」
とその時に「しょうがない」という理由を持ち出して言い出すのです。

古いものに必死にしがみつこうとするので、古いものが高額になってもしがみつくのです。

捕れたての魚が腐ってもなお、この魚こそ新鮮だ!と言い続けるようなもの。

「変化を恐れ続けた結果、損をして不幸になる」という風潮には反面教師(悪いものに対して自分はそうならないように気をつけようとすること)にならなければいけません。

わずかな変化を大切に

しかし変化をするのは恐怖心が伴うのも当たり前です。

人間は進化の過程で、変化に対しては誇大な恐怖として記憶することで生き延びてきました。

だけど今は変化が激しい時代。
この時代ではわずかな変化に適応しながら生きていかなければなりません。

一気に変化をするのはストレスを伴います。

一日少しでも変化をつけながら生きていくことが現代風の適応能力です。

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