アスペルガー(自閉症スペクトラム障害)の友人と話していて「なぜアスペルガーは負けず嫌いなのか?」「自己愛性パーソナリティ障害と区別できない」と言う話題になりました。
しかし全員が負けず嫌いというわけではないのです。
実際、私のアスペルガーのこの友人は全く自分に自信が持てず、人間不信になっているほどでした。
分かったのは「極端すぎる」ということです。
私自身も自閉症スペクトラム障害のADHDの子の勉強を教えることがあります。
教えていると「自分への注目賞賛欲求」が中心にあるので、どうしても集中できないのです。
自分ができる問題は「この程度もできないのかバ力め~」と他人に言いにいってしまい、
自分ができない問題は「俺は何やってもできない!もう死のう!」と極端です。
この傾向はアスペルガーも似ています。
ポイントはわざわざ大声で言う点にあります。
目的が勉強でなく自分への注目にあるのです。
これが大人になっても同じことが起こります。
例えば、災害で亡くなられた遺族の方の前で「あーあー!俺は死ななくて良かったーー!あーあー!」と言いに行ってしまうのです。
過去記事↓
「災害より私の方がえらい」と言う自己愛~どうしてみんな津波に飲まれてるの?私は大丈夫なのに!~
このようなことを自閉症スペクトラム症(ADHDやアスペルガー)が悪気なくやらかすことが多いです。
空気の読めなさもに加えて、自己愛の注目賞賛欲求がだだ漏れになってしまうのです。
自閉症スペクトラム症の友人はムードメーカーとして友人にいるととても楽しいです。
客観的に見ている分には面白いかもしれません。
ただ一緒に暮らしたり、長期的に付き合うとかなり辛くてしんどくなります。
相手も本人もです。
「最初にインプットされたもの」が神の真理のようになって固定化しまい、その後の「更新」「上書き保存」がされないのが自閉症スペクトラム障害の特徴です。
またそれが理解されない生きづらさでもあります。
周囲が気づかせてあげるか、身近な人物にフォローされていればいいのですが、それがされない場合があります。
そんな時、理解されない感覚を自己愛でカバーしようと「私のことを理解しないのは周りが頭が悪いからだ」と他人のせいにして見下します。
すると、自閉症スペクトラム障害の基本の上に、自己愛性パーソナリティ障害が乗っかったような性格になりやすいとも言えるのです。
今までの過去記事↓
一瞬で壊れる世界。アスペルガーはムンクの叫び(自閉症スペクトラム障害)