2024年1月1日新春早々の震度7の令和6年能登半島を受けて「地震と太陽フレアの関係」を考えてみました。
日本では常に震度1~3程度の地震は常にどこかで起こっています。
しかし大地震は発動条件に共通点があるからです。
能登半島地震の前の太陽フレア
令和6年能登半島地震は、2024年(令和6年)1月1日16時10分(JST)に、日本の石川県能登半島にある鳳珠郡穴水町の北東42 kmを震央として発生した地震。地震の規模はMj7.6。
能登半島地震の前の太陽フレアを見てみましょう。
2023年12月31日
太陽フレア
2024年1月1日
BIG FLARE BLACKS OUT RADIO COMMUNICATIONS OBVER THE ENTIRE PACIFIC OCEAN. Radio signals were saturated by solar emissions below 6 MHz during the X flare (See earlier tweet). As the flare was on the eastern side of the Sun it is unlikely to affect Earth. pic.twitter.com/zu2sThkjEH
— Keith Strong (@drkstrong) January 1, 2024
なぜ太陽フレアで地震が起こるのか?
・満月or新月の月齢の日(大潮+3日)
→雨の日(大潮による海面上昇)
・海の塩分濃度低下(大量の魚の異常行動)
・上弦の月、下弦の月の前後
→地震
先行研究の通り、この周期に
・太陽フレア(xは数分後、それ以下は2〜3日後)
大雨で地盤侵食+大量の電気粒子が誘発
スイッチのように発動している傾向。
先にまとめますが以下の理由です。
太陽の出す嵐「太陽嵐」です。
巨大なプラズマであれば地球到達は2~3日後
高エネルギー粒子であれば地球到達は30分~2日後
x線などの強い電磁波であれば地球到達は8分後。「活断層や亀裂が入っている地下の岩盤に台風や集中豪雨の水が浸食すると滑りやすくなり地震」
「割れそうな状態の岩盤に太陽フレアの爆発で放出された大量の電気を帯びた粒子が影響し地震を誘発」
太陽フレアで大地震が起こるのとワンセットで関係があるのが「月」です。
大地震は満月か新月の前後に多く、小地震は下弦と上弦の前後に多いです。
そして満月には「大雨」が高確率です。(満潮になるため)
太陽フレア単体の理由だけでは地震は起こらない
太陽フレアが増えたから単純に地震が起こるということはありません。
高値のXクラスは年に3回ほど、Mクラスは年に30回ほど発生していますが、そんなに大地震が起こっていないですよね。
Solar-terrestrial triggering of earthquakes is not statistically significant
Hypotheses of solar-terrestrial triggering of earthquakes need to be tested
Solar-terrestrial variables are not useful for earthquake prediction太陽と地球が地震を引き起こすことは統計的に有意ではない
太陽と地球が地震を引き起こすという仮説は検証される必要がある
太陽地球変数は地震予知には役に立たない
しかし太陽フレアは無視して良いわけではなく、Xクラスともなれば通信やGPSの不具合を起こし社会経済活動に大きな被害を与えることが懸念されます。
巨大台風と集中豪雨のあとに地下岩盤に水が侵食して太陽フレアで大地震する科学的根拠(地球物理学)
巨大台風と集中豪雨のあとに大地震がやってくる…専門家が警戒するワケ https://gendai.media/articles/-/112626
「活断層や亀裂が入っている地下の岩盤に台風や集中豪雨の水が浸食すると滑りやすくなり地震」
「割れそうな状態の岩盤に太陽フレアの爆発で放出された大量の電気を帯びた粒子が影響し地震を誘発」武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏(地球物理学)が解説する。
月や太陽から地球が受ける重力の影響が大きくなる時期に大地震の科学的根拠(東京大学チーム)
「大地震は満月か新月の前後に起きやすい」東大研究者らが発表 https://gizmodo.jp/2016/09/earthquakes-full-moon.html 東京大学が40年以上にわたるデータから世界各地で生じた地震を徹底分析。マグニチュード5.5以上の巨大地震が発生した時期と、大潮になる時期、月や太陽から地球が受ける重力の影響が大きくなる時期に因果関係
Earthquake potential revealed by tidal influence on earthquake size–frequency statistics Satoshi Ide, Suguru Yabe & Yoshiyuki Tanaka Nature Geoscience volume 9, pages 834–837 (2016)
2024年1月1日能登半島地震の場合はどうだったのか?
今回の場合だと
2023年12月27日に満月
2023年12月28日~1月1日まで能登半島で雨が続く
2024年1月1日16時に地震発生
:
2024年1月4日に下弦の月
すでに地下岩盤に水が侵食していた
北西から南東方向に向かって傾斜する複数の断層が走っていると考えられています。流体はこの断層の隙間に流れ込み、周りの岩盤を押し広げるだけでなく、深さ14キロから16キロの領域で、地震を伴わないゆっくりとした断層の滑り=「スロースリップ」を引き起こしたと考えられています。流体は断層のさらに浅い部分にも広がり、北側の領域で地震活動が活発になりました。これまでに供給された流体の量は、およそ2900万立方メートル、東京ドーム23個分に上るとみられます。
地下の流体の移動やスロースリップが、長期にわたってこれほど精密に観測できた例は世界的に珍しく、西村教授や平松教授らの研究成果は2023年6月、国際的な学術誌「Scientific Reports」に掲載されました。
ところで「流体」とはどのようなものなのでしょうか。活火山の近くで群発地震が発生するとき、流体はマグマであることが多いですが、研究者は、地震波の速さなどをもとに、珠洲市のケースでは「水」である可能性が高いと考えています。西村教授は、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で海水が日本列島の下に潜り込み、およそ10年かけて上昇してきた可能性もあるといいます。
京都大学防災研究所の吉村令慧教授は、電流や磁気をもとに地下の構造を明らかにする研究を行っています。水などの流体は電気を通しやすいため、地下の電気の通しやすさを測ることで、流体がある領域を確認できるというのです。
こうした電気を通しやすい領域は、2007年の能登半島地震でも震源近くにあることが分かっていて、流体が地震を引き起こした可能性が指摘されています。
事前にオーロラが観測される
太陽に黒点が複数出現、少なくとも8つの太陽フレアを放出 2022.12.19https://forbesjapan.com/articles/detail/52948?read_more=1 私たちの太陽は現在、2024年あるいは2025年に起きる11年に1度の「太陽極大期」に向かって拡大している
Xクラスほど危険ではないものの、Mクラスの太陽フレアは中型サイズで、地球に小規模な放射線嵐や電波障害を起こす能力がある。起きたのはまさしくそれで、周波数15MHz以下の短波が世界中で影響を受けたことが報告されている。
太陽フレアが地球に向くと、地球の磁気圏は荷電粒子を力線に沿って極に向けて加速する。その結果がオーロラ(北極光あるいは南極光)だ。
そういえば
2023年12月4日にも北海道でオーロラが観測されている。
世界各地で「低緯度オーロラ」を観測、北海道でも20年ぶり
https://forbesjapan.com/articles/detail/67725
大地震発生を予想する「電離圏」で電子の数が増える異常(京都大)
震災前、上空の電離圏に異常 京大が検出、地震予測に道(2016) https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1003348/ マグニチュード(M)7・0以上の地震が発生する20分~1時間ほど前に、上空300キロ付近の「電離圏」で電子の数が増える異常が京都大の梅野健教授(通信工学)のチームの分析で判明し、米専門誌に
大地震が発生する前、上空の「電離圏」で異常が生じる地殻内部の破壊で粘土質に含まれる水の特性が変化 (2024年) https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1003348/ 大地震が発生する前、上空の「電離圏」で異常が生じることがあるのは、地殻内部の破壊で粘土質に含まれる水の特性が変化 京都大の梅野健教授