新年早々に日銀の発表が驚きました。
2016年8月3日の347億円以来の低水準になった。16年7月末にETFの年間買い入れペースの上限を3兆円から6兆円に倍増(昨年3月には当面12兆円)して以降、おおむね約700億円が1回あたり買入額の最低ラインだった。
日銀のETF1日当たり買い入れ減額、縮小傾向のメッセージの声 2021年1月5日 12:04
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-05/QMFO21T1UM0Z01
日経平均は日本は全く関係ない大前提
大前提として日経平均株価が何一つ日本と関係ないところ(先物市場・米証券市場)で動いている現状です。
経済の指標が実体経済や社会現象と全く関係なく、決まった既定路線で先行して動いています。
あとから政治が理由づけしているだけです。
なぜ日銀はETFの買い入れ額を減らしたのか
日銀ETF減額がコロナの去年の水準ではなく4年半前の2016年7月末頃と同じに合わせました。
この時の日経平均が約16300円です。
そして2016年7月末頃はコロナショックの最安値ともほぼピタリと一致します。
ノックインラインの手前にしている
この16000円付近が、日銀のB/Sを毀損しないノックインのリスクのラインなのです。
大幅な元本割れが発生。損失回避のために買っていた先物を処分。株式の売り圧力が高まる仕組み。日経平均が2万円を超える時期に設定されたリンク債は1万5000円程度をノックインライン。
市場関係者は「1万5000~1万6000円半ばにかけて1兆円単位のリンク債がノックインする株価急落で高まる「逆回転」リスク 「リンク債」の大量ノックイン警戒 2020年3月17日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56878680X10C20A3000000
2021年早々からいきなり妙な動き
①今まで緊急事態宣言を渋っていた政府が医師会が提言する前に自ら言い出した。
しかも大発会のご祝儀相場に紛れ込ませて。(※1)
1都3県の要望からの受け入れ反応が早すぎる。まるで申し合わせていたかのよう。
あとから医師会が責任を避けるため後追い提言するほど=自民母体の医師会の意志ではない。(※2)
②米ファイザーに直接交渉でワクチン早期導入を催促(待っていても来たはずなのに)
③日銀ETF買い入れ額が2016年7月水準まで減額。
どれも日本政府が独自に決められずアメリカが決めること。③の前提で①と②を交渉材料に使った可能性。
(※1)
なぜ緊急事態宣言(2度目)会見は朝だったのか?~2021年緊急事態宣言と今後~
(※2)
1都3県に速やかに緊急事態宣言を 政府分科会が提言まとめる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210105/k10012798651000.html
緊急事態宣言をやらせて「もらった」
緊急事態宣言を折込済みならわざわざ開場時のご祝儀相場に紛れ込ませない。
元から折り込まれていなかったので折り込ませてもらった。ということです。
日本の日経が自決して責任取りますと。
その代わりアメリカからワクチン買いまくれ、今までアメリカ市場買い支えフォローアップしていた日銀買い入れもハシゴ外しとなったのかもしれません。
下落基調になる2021年
おそらく2月までに大きく上昇する局面はあるけど、それ以降は下落が続く1年になると思います。
なので2020年がネガティブな出来事で経済が上向くのと逆に、2021年はポジティブな出来事で経済がした向いていくかもしれません。