悩みの本質とは「こうであればいいのに」という「なりたい、したい自分」という「欲」と、
「でもそれができない」という「現実」との摩擦で生まれる苦(ストレス)だ、と前の記事で書きました。
この「欲」とは、なんでしょうか。
有名な人間の5大欲求として言われるのは、
食欲・物欲・性欲・排泄欲・睡眠欲です。
これらは「生理的欲求」と呼ばれるもので、人間の欲求の最下層にあります。
多くの人の場合、これよりも上の段階にある
保存・保持・保身・所有欲などの「安全安心の欲求」
集団欲・序列欲・支配欲などの「愛情や所属の欲求」
承認欲・顕示欲などの「人から認められたい欲求」
理想的な自分になりたいという「自己実現の欲求」
が、満たされなくて悩んでいると思います。
しかし、これらはもっと抽象的に、たった2つに分けることができます。
それが、
「過去への後悔」と「未来への不安」です。
時間軸で考えれば、人の悩みは、この2つしかありません。
「今」悩んでいると言っても、それは言った瞬間に「過去」になっています。
過去への後悔は、理由をつけて合理化したり、忘れたりすることができても、
未来の不安は、どんな億万長者や権力者であろうとも解消されることはありません。
だから、どの時代も「未来の情報(未来予測)」が最大の価値をもち、占いなども色あせることがないのです。
よって、未来の不安と、過去への後悔、この2つに囚われない
「今この瞬間」という時点の自分を意識して、
未来への不安を解消していくことが、「なりたい自分」になるために一番重要になります。