父親(60歳)が第一生命保険会社の生命保険に入っていました。若くしてパーキンソン病の難病指定で要介護となり身体障害者手帳を得ました。
がん・心臓・脳の三大特約に加えて特約も山盛りにつけました。
死亡生命保険が5000万円のプランで月々5~8万円ほど第一生命に払っていました。母親が「死んだら5000万円♪死んだら5000万円♪」と小躍りしながら喜んで保険会社にお金を献上していたのを覚えています。
しかし仕事を解雇されて無職になっても、障害者になっても、要介護になっても第一生命からお金が出ることは一切ありませんでした。
障害保険金特約に上・下肢の障害(1上肢または1下肢の用を全く永久に失ったもの)、中枢神経系・精神・胸腹部臓器の障害(中枢神経系・精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの)とあるのですが、難病でさえも障害者手帳が出ていて要介護状態でも、第一生命は「それは障害ではない」としてお金は出ませんでした。
そして年々負担額が上がるばかり。死亡時に出るお金も5000万円からたった200万円まで減らされました。死んで200万円ほしければ、60歳からは月10万円の掛け金払えとのこと。あまりに割に合わない。60歳を間際に第一生命を解約しました。
これにより父親が死んでも死亡保険から出るお金はゼロになりました。高いお守りに詐欺られてたとしか言えません。
私の祖父もそうでしたが、死亡後に私が保険整理すると月1000円程度の傷害保険にいくつも入っていました。
保険の重複どころか「家の中での転倒に起因しての死亡」などの滅多にないようなものばかり。無駄銭でした。
そんなわけで私は生命保険・死亡保険を全く信じていません。
とはいえ、入らないで遺族に葬式代が出ないのも困るので生命保険を考えなくてはなりません。
私自身も病院で手術に携わる20代の医療従事者として生命保険を比較検討します。
現行の国の保険で間に合っている件
今の日本は3割負担(2018年現在)です。
ほとんどの大手保険プランだと、手術して入院したら・・とか不安を煽って入院特約や傷害特約など盛り盛りにプランを持っています。
しかし今の病院で一週間以上も入院するような病気は滅多にありません。
がん等手術の特約系は必要ない
一週間以上という時点で何らかの手術が伴っている可能性が高いですが、手術なんて一生のうちで1回するかしないかです。
「入院のお金が・・」と言いますが、手術と入院込みの3割負担でせいぜい病院の窓口で請求されても10万円程度でしょう。
そんな1回のために毎回お金を払い続けるよりは、自分で貯め続けていたほうがはるかにお金が貯まるのです。
しかも自分が払った医療費(処方箋・薬代も含む)が年間10万円超えると高額医療費制度により、役場で申請すれば10万円を超えた分の差額が戻ってきます。
まずこの時点で特約系の意義は消えます。
介護のことを不安に思わなくていい
介護が必要になったら?と不安に思うかもしれませんが、老人ホーム(高齢者福祉施設)を利用できるのも要介護3以上の人。
つまりほぼ寝たきりの全介助に近いです。
しかもアルツハイマー認知症で脳が萎縮している前提です。
70代以前の人は滅多になりません。
軽くなったとしても要支援、要介護1~2。
その状態なんて、見た目でどこが悪いか分からないほど元気です。
65歳以下であれば障害年金が利用できますし、障害者手帳や療育手帳で税金などのある程度の減額フォローはできます。
安いところで掛け捨てにするべし
生命保険に入る場合のポイントとしては、
・ネットの保険会社の比較して安いところで入る
・子どもが自立するまでの10~20年の間の掛け捨て型に入る
・死亡保障のみの保険で特約のないシンプルなものに入る
引用文献
ここで書かれている通り、生命保険は最小限にするのがベストです。
自分が死ぬと家族が路頭に迷う場合を想定して生命保険に入ることを決めると良いでしょう。
ネット生命保険会社・比較
代表的なものを上げます。
だいたいどこの保険会社も掛け金は、20代なら月1000円~2000円台、50代ならリスクが上がるので月2万円台くらいでしょう。
正直、生命保険会社は日本は弱いです。海外の保険商品を日本の代理店で形や名前を変えて売っているものばかり。
ほとんどがアメリカ・スイス・フランスの株主資本です。
アクサダイレクト生命保険(ネクスティア生命保険)・・1816年から続くフランスのAXA系。日本ではSBI証券(三井住友銀行系)がやってたりした。内部でケンカしたりして社名が変わることが多い。正直、ヨーロッパのユーロ圏が不安。
https://www.axa-direct-life.co.jp/
メットライフ生命保険・・アメリカ最大の生命保険会社。全身は1860年から。元々アメリカではシティグループ系だったが三井住友銀行系になった。定期的に行われる健康診査の結果が悪いと保険料が跳ね上がるリスクがある。
リビングニーズ特約が付かない
http://www.metlife.co.jp/
チューリッヒ保険・・スイスのチューリッヒの保険。1872年から。シティグループ系が支配する日本では金融庁から攻撃されたりしてる。定期的に行われる健康診査で結果が悪いと保険料が跳ね上がるリスクがある。
https://www.zurichlife.co.jp/
コープ共済・・1984年から。日本コープ共済生活協同組合連合会。日本国内でアクサ、メットライフ、チューリッヒに肩を並べて台頭している。喫煙者でも安い。
リビングニーズ特約が付かない
http://coopkyosai.coop/thinking/lineup/
ライフネット生命・・2006年から。実業家・出口治明氏の保険会社。ネット保険が解禁されたときにメットライフなどと戦ってた。日本人として外資保険に負けじと頑張っている。リビングニーズ特約が付かない
http://www.lifenet-seimei.co.jp/
ライフネット生命以外の3社はリビング・ニーズ特約を付加することで余命6か月と判断されたときに、リビング・ニーズ保険金を受取れる。
不慮の事故により約款の所定の身体障害の状態に該当した場合、以後の保険料の払込みは免除される。
ライフネット生命ではこの制度はありません。
オリックス生命・・日本のオリックスの保険。定期保険Bridge [ブリッジ]
http://www.orixlife.co.jp/life/bridge/
楽天生命・・三木谷浩史の楽天。楽天自体が最近は下り坂。
https://www.rakuten-life.co.jp/
リビング・ニーズ特約は必要ないです。余命6ヶ月でお金が欲しいとは思わないからです。
アクサ、メットライフ、チューリッヒ、コープ、ライフネットで絞るといいでしょう。
日本人で日本を応援したいのであればコープやライフネットでしょうか。
いずれも10年掛け捨てプランなどがあるので、そういったものをおすすめします。
上のような無料保険相談を利用すればあなたの将来を安心させる保険プランがみつかります。