VR心理カウンセリングの実用化に向けて

VRにてメタバースクリニックの医師に、私の作ったVR手術室、VR心理カウンセリングルーム、VRワクチン接種ルームの解説をさせて頂きました。
精神科の心理教育的なアプローチも含めて今後協力していく感じになりました。

VRカウンセリングのメリット

VRアバター同士の面接では
・話しやすくなる
・緊張感が少ない

などのメリットがあります。

それまで緘黙的で自己開示しにくかった方の救いになります。

皮が何枚もかぶってしまう問題

VRのカウンセリングにおいて、私も公認・臨床心理士仲間と話すのは「皮が何枚もかぶってしまう問題」です。
通常なら外因性、内因性、心因性の三重フィルターの上に、匿名で「演じる」アバターのフィルターがかかります。
VRアカウントならではの、投影による「演技」や「匿名」により気軽にアカウントを消して「転生」されたり、被害妄想で虚言をバラまく「風説」が起こりやすいのです。
VRは顔が見えない分、対面のように緊張しにくく立体空間で話しやすくなってコミュニケーションのリハビリになるメリットがありますが、その分アバターなのでクライエント側はやることが「軽い」のです。

ある程度の個人情報を知る必要がある

電話相談でも、まず「住所」を聞くように、精神科で「保険証」などの事前の提示します。

VRでやるのであれば危機時への警察や病院等への医療機関・社会福祉へのリファー先を必ず確保してやる必要があります。
そのためには有資格者であることは大前提ですが、治療者側はクライエントの実名と住所をしっかり事前に把握しておくことが大切だと感じます。場合によっては録音も。

ハードルの低さは必要

ただ一方でVRカウンセリングをチケット購入者のみなどで有料コンテンツ化すると、クライエント側の参入障壁と心理的負担が大きくがってしまうので敷居を高くしすぎると支援できず、逆に無料の間口を広げて支援の機会を与える場として機能させるしかないのです。

ただこれをやると匿名性が高すぎるので、カウンセラーにもクライエントにも悪意のある変な俗物が混ざり込んでくる危険性があるのです。

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