おぞましい改悪。
宿直を休憩にして見かけ上は休んでいることと報告させる。
宿直時に休んでいたら、何で患者を診ないんだと。
宿直時に働いていたら、何で働いてるんだと。
これを三次救急病院でやるので一気に辞めて過労死が増える。
勤務医が夜間や土日の患者対応に備えて待機する「宿直」と「日直」。労働基準法は、業務内容が軽度で睡眠も十分取れる場合、病院が労基署の許可を得れば、特例で労働時間とみなさないと規定している。
4月に始まる「医師の働き方改革」で、勤務医の残業時間の上限が原則年960時間となり、残業時間を抑制したい病院からの許可申請が相次いでいる。
厚生労働省によると、労基署の許可件数は2020年が144件、21年が233件だったのに対し、22年は1369件に上った。一般病院だけでなく、重篤者を扱う3次救急病院や不規則な産科など幅広い病院、診療科が取得している。
病院、宿直を「休憩」扱い…残業規制対策で申請急増し「書類が整っていればおりる」 : 読売新聞オンライン
診療報酬改悪や宿直休憩扱いで三次救急の国公立大病院が冷遇されて
個人開業医(私立)で患者回転率の早い形成美容、眼科、精神に傾く仕組み。
重くて時間のかかる病気の患者対応ほどやりがい搾取で割に合わなくて医療者が離れる。
コロナ禍で表出した日本の医療業界構造
この2020年、2021年、2022年までの対立構造の三層フィルターが見えてないと釣られますね。
厚労省 vs 病院
国公立病院 vs 民間病院
厚労省 vs 族議員 vs 医師会
これに三重フィルターと条件が立場でアラカルトに加わる。
・厚労省=病院ではなく対立関係。
・厚労省に従うのは国公立大病院が主。
・医療ひっ迫は大病院が主。
・医師会は私立民間病院の開業医の団体。だからよく厚労省とも対する。
・自民党の支持母体は医師会、族議員。
将来的に韓国と似てくる医療業界
診療報酬改悪で構造上、韓国と似てくる。
病院は国の診療報酬の税金補助金で成り立つ(前提)
→診療報酬減らしで病院は人手不足なのに給料払えず雇えない
→採用基準が上がるが入職しても激務と過労で辞める
→高度人材が余る(国外流出)
→国は人手不足だけ見て医療者範囲を拡張
→更に採用競争激化
日本の場合、いくら潜在化していようと医療者の高齢化で病院人手不足なので「医学部定員を増やそう」は正解だが
韓国の場合、そもそも国の資金支援不足で病院が人が雇えず、人手不足なのに採用受験競争が起こる。
学校の学部の定員を増やすと、更に病院の採用競争が激化。だから韓国では「研修医」が怒る。
円安時代前まで「韓国といえば美容整形の聖地で」と呼ばれていたのはこれがためである。
個人開業医(私立)で患者回転率の早い形成美容、眼科、精神に傾く仕組みになるから。