成績が低い、発達障害、非行に走りやすい、物覚えが悪い、劣等感が強い・・
そんな風に自分のことを思っていませんか?
このような性格の人は、誕生日が1月~3月にあることが多いです。
要するに「早生まれ」が自分のネガティブな性格に影響を与えてしまっているのです。
英国の経済研究機関「Institute for Fiscal Studies」(IFS)は2011年11月1日、「子どもの健全性や試験の成績は誕生月が影響する」という内容の報告書を発表した。
いわゆる「早生まれ」の少年少女に関する調査結果を公表した。早生まれの子は成績が低い傾向にあり、学校でいじめられやすく、さらに非行に走りがちだという「衝撃」の内容だ。
(中略)
早生まれが学校生活において不利益を被るという結果が次々と出てきた場合は「何らかの配慮をする必要がある」と、報告書では提言している。
一部の教育現場では、すでに措置を講じている。慶應義塾幼稚舎は、入学試験を「生年月日順にグループに分けて」実施するという。早生まれの子とそうでない子は、別々に試験を受けるようだ。成績悪く、いじめられ、非行に走りやすい 「早生まれ」は損な人生歩むのか 2011/12/ 4 10:00
https://www.j-cast.com/2011/12/04114610.html
研究結果では、早生まれの子は、成績が低い傾向にあり、学校でいじめられやすく、さらに非行に走りがち。
早生まれの子はそうでない子と比べて体力や学力の面でハンディがあるとされています。
同じ年代を同じクラスに入れてしまう問題
スポーツマンや、成績優秀者は、多くが誕生日が年度の前半。
優秀者は4月~9月生まれに7割方集中しています。
年度の前半生まれの人は、当たり前ながら、幼い頃から身体発達や体力、学力でも先に発達するからです。
楽天家、向上欲が強く意欲的、リーダーシップ、アウトドアでアクティブな性格が多いです。
年度の後半生まれの人は、発達上どうしようもない格差と、劣等感、自信喪失を味わいます。
1月から3月生まれ(早生まれ)は、同じ年代でまとめられると、ものすごく「損」を被るのです。
幼少期から徹底的に自己肯定感を下げられ、大人になってもトラウマ引きずって不利になります。
そもそも同じ年代で同じクラスという箱に入れるのが悪なのです。
早生まれに伴う発達差別
1年間の成長・発達は、大人であれば大差はありませんが、子どもであれば、大きいです。
4月生まれの子と、3月生まれの子を比較したら、身長も体重も体力も、全てが4月生まれが有利になります。
それを考慮せずに小学1年生になった途端に自閉症スペクトラム、
LD(学習障害)やアスペルガー等の発達障害だと誤診や早とちりで即断されてしまい、心を病んでしまうケースもあります。
小学校低学年であれば、早生まれや、こども園(保育・幼稚園)で集団で馴染んでいるかによって、社会性の差も大きいはずです。
中学校に上がるまでは、女性の方が発達が早いので力も強いのが当たり前です。しかし男性だと女性に対しても自信が持ちにくくなります。
周囲からの不公平な評価・自尊感情低下・自己肯定感の消失・・。
早生まれの人にとって過去の失敗の多くが「早生まれに伴う発達差別」によるものである可能性があります。
これに気付けるだけでも早生まれの方は救われるのではないでしょうか。
秋入学の重要性
なので慶應義塾のような幼少期からの中高一貫教育の根強い場所では、春と秋に入学を分けているのです。
4~9月の上半期入学生、10~3月の下半期入学生。
このように入学時期をずらすことで、不公平な評価・自尊感情低下・自己肯定感の消失を防ぎ、学力向上につながります。
すでに少子化、少人数クラスになってきた日本において今後の発展のためにも秋入学制度は必要です。