橘玲の「言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書) 」を読了。
「nature vs nurture」
「先天か vs 後天か」
「遺伝か vs 環境か」
のNature(ネイチャー:先天・遺伝)な事例が多く載っていて参考になった。
欧米型の保守派が喜びそう。
今どき「全部が遺伝で決まる」と時代遅れなこと言う人はいないと思うが、
日本だと60年代以前を引き継ぐ無神論者や唯物論者でたまにいる。
彼らは「ほーらやっぱり全ては遺伝」と見下しに使うが、
欧米だと「ほーらやっぱり神様の予定せし創造!」と有神論者が使う。
リベラルアーツを知らないとこうなる
「DNAは素晴らしい。配列と数字で解き明かせる。生まれながらに全ては遺伝的に決まっている。やはり我々の民族が一番優れていた。こんな完璧なものは神様が創造したに違いない。」
…と言うのが欧米の保守派(伝統・民族主義)だが、日本はリベラルアーツでないので神の創造へ話が繋がらないので矛盾する
数学=必ず解がある=神の存在証明で、
それに対する理科(自然科学・社会科学)という
リベラルアーツ的な歴史認識がないせいで、
数学者が神の存在否定したり、
科学者が絶対(=神)という言葉を使ったり、
論理矛盾で意味不明なことが起こっていていっぱい悲しい。