磁石の小型化でMRIの小型化が見込めるというニュースがありました。将来的にはMRIはどうなるのでしょうか?

これまで20年間、病院で使われるMRIの10倍ほどの強さになる、45テスラという磁束密度を生み出す、重さ35トンの世界最強の連続磁石を持っていました。
https://www.gizmodo.jp/2019/06/worlds-strongest-45-5-tesla-magnet.html

MRIといえども大きさは人間サイズなのは決まっています。

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なのでMRIは今後も数十年は多少の小型化する程度なのです。

しかし将来的には可視光や赤外光でスキャンするようになります。

X線やMRI以外で物体内部を透視する方法として、近年注目されているのが可視光を使う方法だ。可視光を使えば、低コストかつ小型の装置を作れるが、撮影対象は卵殻のようにごく薄い物体に限られる。

ミシガン大学の研究チームは発想を転換し、個々の光の経路を分析するのではなく、「明るさ」に注目した。空間光変調器を使い、数百の異なるパターンでレーザーを対象物に照射。対象物を透過した光の輝度を測定し、独自に開発したアルゴリズムで解析することで、光線がどのように散乱するのかを明らかにした。

可視光を使って、人体の内部を透視できる?
https://www.tel.co.jp/museum/magazine/news/247.html

実はMRIは小型化や透視技術どうこうより、病院の経営コストをかけていることが最大の問題なのです。

一台10億円で病院の1階か地下を掘って、テスラコイルを冷やす冷却装置とX線防護部屋を作って維持していくのにランニングコストのカネがかかります。