土曜の朝にぼーっとNHK歴史秘話ヒストリア「神と仏のゴチャマゼ千年」の回を見ていたら、予想以上にいろいろ暴露していました。
このヒストリアの回ですごかったのは、それぞれのお寺の総本山の正体が神社(カミ)であることを暴いて公共放送で流したことである。
NHKという肩書きでお寺や神社の非公開の国宝や重要文化財をガンガン撮影されていた。まるで警察のガサ入れのようである。
引用しながら断片的な箇条書きであるが残しておきます。
神仏習合・本地垂迹までの流れ
神仏習合
奈良時代の多度神宮寺資財帳によると
人が神ですと仏教の帰依したいと言い出した
都合良すぎるやらせだった
中国の道教と仏教と同じ
7世紀後半から仏教寺院が日本中にできた
新しい文明を豪族を取り入れたかった
万巻(まんがん)・・日本中に仏教を広めまくった人がいた
唐では道教と仏教が融合していた
本地垂迹
本地は本体=神
垂迹は仮の姿という意味
神の仮の姿として当時の役職に振り分けた
鶴岡八幡宮
都市のカミではなく、地方のカミである八幡神(宇佐八幡)から広まっていった
「おつげ」がたくさんあった
聖武上皇と孝謙天皇の時代
聖武天皇が八幡神を持ち上げた
奈良の薬師寺の八幡宮が招かれて八幡神が僧として崇められる
八幡宮の宮という下に八幡宮寺
宮でもあり寺でもあった
江戸時代まで八幡宮寺だった原本の看板は下の寺が切り取られて消されている
坊さんの夢の中で髪の濡れた赤ん坊が「法華経より唯識論ならいいな」「神社から坊さんは少し離れろ」という夢をみたそうだ
興福寺と春日大社
平安の終わり
御蓋山のふもとにある
興福寺 と 春日大社 の一体化
女性が毎回カミのお告げをしている
シャミセンという山の上から日本の人々を救おうとする
よって
興福寺の南円堂の不空羂索観音(鹿の衣を着ている)=武甕槌命(鹿)
興福寺の鹿の上に釈迦の仏舎利を乗せているものもある
不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)と釈迦を両論併記で崇めた
比叡山延暦寺と日吉神社
延暦寺の最澄は日吉神社を山王とした
床の位置が高い本殿
日吉神社の階段の下に下殿という仏殿がある
日吉神社の山王祭でも江戸時代まで比叡山延暦寺の僧がやっていた
西大寺と伊勢神宮
伊勢神宮の天皇家の祖先神の天照大神は、西大寺の「大神宮御正体」という伊勢神宮の天照大神の正体を描いたマンダラ図
大日如来(密教の最大の神)が天照大神
裏に鏡がある
天照大神と大日如来は表裏一体とした
合わせて神仏一体
廃仏毀釈による神仏習合の仏部分の排除
明治時代以降も廃仏毀釈で神仏習合で仏教部分を排除して古代信仰に戻ろうとした
山王祭でも僧侶禁止
日吉 「山王」 客人 「大権現」
本地垂迹の大権現という名前は抹消
八幡宮の宮という下に八幡宮寺と書いてあったが「寺」も消される
国家神道
1945年まで国家神道
まとめ
「仏教が日本に広まる前は神社がありましたよ」ということ。
要するにまとめるとこうなる。
興福寺(法相宗・本山)<春日大社
薬師寺(法相宗・本山)<八幡宮
比叡山延暦寺(天台宗・総本山)<日吉神社
西大寺(真言律宗・総本山)<伊勢神宮
日本は仏教の密教部分を、神社の古来の修験道である古神道と融合させた。
日本古来よりの自然信仰、アニミズム、シャーマニズムである。
つまりもう一歩踏み込めば、この各神社・神宮は裏で自然信仰、アニミズムを行っている。
それが古神道・修験道と呼ばれるものだ。
その最古たるものが大峰山奥駈道へと繋がる那智の滝・神倉神社ゴトビキ岩への自然信仰である。
日本の信仰をケーキで例えるなら、
古神道・修験道の自然信仰・アニミズム=卵や砂糖や薄力粉などスポンジの材料(最高神は那智の滝・神倉神社ゴトビキ岩)
大和神話による神道=ケーキのスポンジ(最高神は天照大神)
各仏教=スポンジに塗る生クリームやデコレーション
という三層構造なのです。
日本人のための宗教原論―あなたを宗教はどう助けてくれるのか
熊野古道・熊野三山一人旅~那智の滝と神倉神社ゴトビキ岩こそ日本最古の最強神~
https://libpsy.com/kumano-travel/6109/
日本で神様にされている動物たちまとめ(きつね、ハト、うし、シカ)
https://libpsy.com/nippon-doubutu-kenzoku-kami/5143/