発達障害からトラウマ複雑性PTSD治療の時代へ

心理師仲間と久々に会合。心理職のこれからについて話し合う。特に今回得点化された複雑性PTSDに対する心理療法が全く追いついておらず、体系的に学んで出来る人が少なすぎる。そして理解している精神科医も少なすぎる。

精神内科からタブーの精神外科へ

どちらかと言うと精神医学の方が「内科」しかない故に薬物療法で発展が頭打ちしてしまい、タブー(ロボトミー)を破って外科的なアプローチへ移行しつつもアップデートは止まる。発達障害と精神病のループ会場になった。
解決策として統計学的な心理療法の方が複雑性PTSD治療に役立つと発展したが日本でまだ広まらず。

TFT(思考場療法)
ブレインスポッティング(BSP)
ホログラフィートーク(HT)
EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)

等の、心的外傷後ストレス障害に対してエビデンスのある心理療法は現状アラカルトに組み合わせるのは心理師の腕によるが、これらの一撃必殺療法を実施するまでの信頼関係の構築。

どちらかと言うと実施して成功するというより、乳幼児期の原初的な心的外傷後ストレスの体験を侵入再体験させることで想起させ、クライエントが意識家できる現症状よりも深い核心を掴むことのほうが多い。

計量化可能な心の世界

心の世界は、とっくに観察して記述して説明可能になってる。本人は「私のことは誰にも分からない特別な世界」と思っていても。計量化できる。
薬物療法の治療において精神病でも発達障害でも網羅している。時代はもうその原因のトラウマをどう処理するのかという次の段階。

解離の時代→アスペルガーの時代→発達障害の時代→トラウマの時代と、心理学のムーブメントで言われますが、
最新のアニメ漫画のキャラクターのムーブメントが10年単位でメタ化されながら患者を後追いしている感じがありますね。

社会に出て薄められる治療可能な患者

心理学の潮流が、発達障害からトラウマ複雑性PTSDに移ったように、時代の流れで治療可能な疾患の人は薬物療法で薄められて社会に投げ出される。
一方で日本の社会支援制度がザルなので、結果「最貧困女子」のような形で路頭に迷う。

今後「やった。保険適用されるから自費でやらなくてもトラウマ治療受けられる。」と患者は嬉しいが、公認心理師など有資格者は業務が保険点数に取り込まれると給与は下がる。
名称独占だけで業務独占ではないため、業務独占の医師と看護師にも心理支援加算を拡張させてくる。理学や作業療法でも同じ。

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