村上春樹小説に必ず出てくる「井戸」。

柵なしで茂みに隠れているので急に落ちる。

精神病の比喩である。
元より水という源泉のある場所ではあるが、人工的に掘られた穴というのが象徴的である。

今まで内観して向き合わなかった「穴」に一瞬で落ちる。

人格障害圏のように、自分は井戸に落ちた経験ないくせに「恐怖で相手を落とす」ことに専念してる人もいる。

しかし実際に一度落ちて、精神病圏までなると意外と二度目は慣れる。

そんな話を児童相談所の一時保護所のカウンセラーの友人と話してあぁそうだなと思った。

例えだが、ドグラ・マグラのように心理的遺伝があって、親から先祖から代々受け継がれる自己愛の「悪霊部分」の「浄霊」をしている。

何度も嫌な出来事を外界に「再現」して他人で浄霊しようとする連鎖。

カウンセリングは感覚的に例えるなら浄霊。

洗練されたカウンセラーなら感覚は分かる。

会って話していると悪霊が召喚されてくる。

外に出ているのに亀の甲羅のように「家」を背負っていたり、親や兄弟など家族の「悪霊」が隣に悪しき守護霊のようにいるので、その悪霊と対話して浄霊することになる。