香港と日本の看護師の年収の比較と労働環境

香港の看護師の友人と話す。あまりにも衝撃的すぎた。

医療体制

【医療体制】
・日本は1:7(看護師:患者の数)だが、香港は1:100
(最低でも新人は40人の同時患者持つ、慣れたら70人から)
・一人の医療にかける時間は2分程度。体位変換もできないので褥瘡起こりまくり。DESIGNが3以上で骨が見えてても放って置かれる。
・たまに3人連続で死ぬこともある。
・コロナ禍でも衛生観念はないと思って良い

給与

【給与】
・看護師の給料は月収90万円〜100万円が平均。日本の3倍以上。
・医師は2倍の月収180万円〜200万円から。
医師と看護師は国家ライセンスなので給与は政府が決めて統一されている。
・なので大きな病院でも、老人ホームでも同じ給料。落ち着いた場所へ行く人も多い。バイトでも日当30000円。バイトで生きてる人も多い。
・違いはボーナスの量だけ。
・家賃は安くて月20万円が平均。
・一時はオーストラリアで看護師をやっていたが、香港の方が給料が高いので香港へ戻ってきた。
・確かに患者をゆっくり診るにはオーストラリアが良いが香港より給料は低い。ワーキングホリデービザで看護師ではなく物流の仕事で行ったが、アジア人として場違い感や差別も感じた。
・香港なのでイギリスにも行けるが、イギリスが香港やオーストラリアより給与が低いので行かない。
・おそらくカナダよりも香港の給料は高い、アメリカと比較したことないが香港は世界でもトップで給料は高い。

人間関係

【人間関係】
・患者から訴訟されるようなことはないが、どこも募集してるのでそんな事態になりそうだったら自分からさっさと辞めて他の職場へ転職している。平均的に同じ職場にいるのは2年程度。
・人間関係は最悪。同僚で足の引っ張り合いをするし、患者は死ぬしでメンタルをやられやすい。いつもどこかで誰かが患者へ怒鳴ってる。

職場

【職場】
・コロナ禍で移民の医療者を受けていたが、もう帰ってしまい20%くらい減って人手不足。
・医療はタダ、しかし8時間待ちや11時間待ちになる。
・救急車を断るということは絶対にない、ベッドの配置基準や間隔もないので無限に患者を病院へ詰め込む。
・ラウンドは一人でやる、日本のように2人でなんてやらない。バイタル測定と採血と点滴などの医療行為だけをやる。
・オムツ交換や体位変換は介護士がやる。介護士でも給料は良い。ただあまりやりたがらないので人手不足。
・しかし新人の医師がオムツ交換とか積極的に手伝わなかったら、「新人医師のくせにつけあがるな」と病院で嫌われて看護師からいじめられる。
・むしろ先輩の医師本人がオムツしている。時間がなさすぎてトイレに行く時間が惜しいため。
・日本のように国の保健所監査とか来ても、香港ではそもそも看護師の人手不足で国が病院へ文句を言えるような立場にない。
・土地がないので、2000人の患者が収容できるビルが新しく出来た。医療者も2倍募集している。

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