証券・為替アナリスト分析にみるバーナム効果の法則

政治経済・近代学問

証券や為替の経済アナリストの分析には法則性があります。

「○○の発言により、~付近まで上昇(下落)。その後○○が上昇(下落)したため、反発するも○○が下支え材料となり、狭いレンジで軟調に推移。積極的な売り買いは控えられた。」
という定型文です。

○○を適当に埋めて、上昇か下落かだけ変えれば何でも当てはまります。

これを心理学でバーナム効果といいます。

血液型性格診断が有名です。

A型は几帳面、B型は自己中、O型は大雑把、AB型は変わり者・・と言った感じです。

バーナム効果といって「誰にでも当てはまる」のである。

アナリストの分析だと、

①~付近まで上昇(下落)・・必ず上昇か下落はします
②その後○○が上昇(下落)・・必ずその後に上昇か下落はします
③反発するも○○が下支え材料となり・・必ず反発すれば、どこかで止まります
④狭いレンジで軟調に推移・・反発して止まった後は必ず狭いレンジで推移します
⑤積極的な売り買いは控えられた・・イベントが終了すれば積極的な売り買いは控えられるのは当たり前です。

この組み合わせで成り立っているだけなのです。

後から考えると「当たっている」と錯覚するだけです。

これが怖いのは「そんな大したことだったか?」と思う大したことでもない材料を過大に評価して、根拠として錯覚してしまい、ストップ狩りに気づかないことです。

過去記事↓
ストップ狩りを間近で見るとトレード中毒依存から離れられる

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