宝石の国の仏教的世界観の元ネタ考察

宝石の国。

元ネタは仏教の「無量寿経(むりょうじゅきょう)」に登場する「大号」尊師という人物の逸話。

「鬼が人間の手足を取って別のものと入れ替えたら、誰の身体なのだろうか?」

児童文学全集「印度童話集」、『大岡信詩集』より
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僧侶の金剛先生は「祈りを辞めて、瞑想し続ける機械」のため、月の世界の仏教勢(かぐや姫の物語の死の世界)から「祈れ、祈れ」と欲せられるので拒否する。これは禅の体現。

宝石たちは人間の「骨」=釈迦の骨を集めた仏塔(ストゥーパ)で、月の死後の世界と対立する。

本当に良い設定。

 

「祈りとは心の所作」であるため成仏や願掛けは欲望。金剛先生は悟った人間を超越して機械となり機能だけを残しているので、瞑想はするが祈らない。禅僧の境地になってる。
なので現世の骨(宝石)に愛着を持ち、あの世の魂(月人)に「成仏させるために祈れ」と逆に欲求攻撃される。

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