なぜ医療従事者は医療崩壊でストライキの団結しないのか?
と言われました。
これはコロナ感染症の問題の構造上、絶妙にストライキなどで団結しにくいのです。
絶妙に団結しにくい
まず病院の全体構造は、三次救急から一次救急まであります。
その県で最も大きい大病院から、市町村のクリニックのような場所まで。大きなところから小さなところ。
もちろん小さなところではコロナ患者を入院させて診れるほどの設備がありません。
なので大きな病院に集中しすぎてしまって医療崩壊しているのです。
・大病院等の三次救急に過集中・医療崩壊
・良くも悪くも元々向上欲や継続力が強い人が大病院に長く残りがち(国公立病院は民間大病院より薄給、キャリア志向やプライドで耐える、あるいは惰性)
・嫌だったら辞めて三次救急以外へ行ける潰しがきく
なので三次救急の医療従事者が「団結してストライキしよう」と言ってもすでに「最後の砦」なので「お前は患者を見捨てる薄情者か」「嫌ならいくらでも他の病院があるから行けば良い」となり、
では二次救急以下の病院が「団結してストライキしよう」と言っても、そもそも医療崩壊するほどあせっていないので「いや別に三次救急病院が勝手にやってくれるでしょ」と他人のふりになりがちなのです。
勘違いされた初期の頃
2年前の初期の頃に、近所の二次救急以下の病院を見た人が、病院が空き空きで「全然医療崩壊なんて起こってないじゃん」と勘違いしたように、
上の三次救急のICUという極細な元栓を閉められて、平時の患者がオペ→ICUできずに、下へ下へとシャンパンタワーのようにトリクルダウンしたのが本当の地獄なのです。