医療従事者としてワクチンの動向を追っていて、明らかに2021年5月末から製薬会社の動向が変わりました。
それはイギリスのアストラゼネカの行動です。
それまでアメリカのファイザーと二人三脚でやったきたのに、いきなりの血栓症のレポートからのニュースのスキャンダル、それまではレポートでネガティブなことを書かれてもすぐポジティブなレポートで火消ししていたのに、その時はニュースでスキャンダルされて、株価まで下がりました。
一体裏に何があったのでしょうか?
なぜ日本政府は足らないはずのワクチンを海外へ配ったのか?
ファイザー、モデルナの両ワクチンに含まれるポリエチレングリコールにアレルギーがあり接種を受けられない人へ
アストラゼネカ製ワクチンを全国の拠点病院に供給 河野氏が表明 | 毎日新聞 2021年7月30日
アストラゼネカ製ワクチンを全国の拠点病院に供給 河野氏が表明 | 毎日新聞菅義偉首相は30日夜の記者会見で、40歳以上への接種が了承された英アストラゼネカ社製ワクチンを200万回分確保しているとし、希望する自治体への供給を急ぐ考えを示した。河野太郎行政改革担当相はこれに先立つ会見で、供給のために各都道府県に拠点病...
現在はアストラゼネカ製のフットワークが軽すぎるのです。買ってからは自由に扱っていいというお墨付きを得た雰囲気があります。
また日本でファイザーのワクチン不足が騒がれたときに、なぜか「新興国はワクチンが足りていないから」という理由で、あったはずのアストラゼネカ製のワクチンを他の国へ横流ししました。
「ワクチンが足らない」というのに奇妙な話に感じました。
茂木敏充外相は6日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン約113万回分を8日に台湾へ空輸すると発表した。
政府、台湾にワクチン113万回分追加供与 アストラゼネカ製 毎日新聞 2021/7/6
https://mainichi.jp/articles/20210706/k00/00m/030/123000c
日本はアメリカからワクチンを買っているので独自にワクチンの使い方を自由には出来ません。
必ず「こう使ってください」と指示があって動いています。
なぜこんな奇っ怪な行動に出たかと言うとアストラゼネカのビジネスの方向性が変わったからです。
アストラゼネカの動向~株主の交代~
当初はイギリスのアストラゼネカの大株主がスウェーデンのヴァレンベリ一族の財団でした。
ヴァレンベリ財団は、ノーベル賞で有名なノーベル財団の親の財団です。
つまりストラゼネカはワクチン効果を謳(うた)って子会社のノーベル財団のノーベル賞を取るコースを想定していたのです。
具体的にはインベスターAB、管理者にも実際にヴァレンベリ家(ウォーレンバーグ)本人の名前があります。これが2020年末です。
英アストラゼネカの株主の米ブラックロックはご察しの通りで、筆頭のインベスターABはスウェーデンの最高超富裕層のヴァレンベリ家(ウォーレンバーグ家)の投資会社。
ノーベル賞のノーベル財団の上位にあるヴァレンベリ財団の一族。 pic.twitter.com/HBXUfaoVCe— tokey_neale(tokita kenichi 時田憲一)🌏💉🚀 (@tokeyneale) December 12, 2020
ワクチン否定して集団免疫で神風特攻してスウェーデン国王も政府に怒るという内輪もめがあったあと、2021年3月にはもう株主から消えています。
アメリカのファイザーとイギリスのアストラゼネカの大株主。今はアメリカの金融投資ファンドしかいない。半年前に高値をつけたときにはヴァレンベリ家などのファンドも見られたが。売り抜けたか。 pic.twitter.com/Y5DMKNfhMa
— tokey_neale(tokita kenichi 時田憲一)🌏💉🚀 (@tokeyneale) May 31, 2021
株主も変わって、5月末に強烈な売りのストップ刈りも食らっています。
英アストラゼネカ、10日前に凄まじいストップ狩りみたいなことされている pic.twitter.com/KaIT7iJwzo
— tokey_neale(tokita kenichi 時田憲一)🌏💉🚀 (@tokeyneale) May 31, 2021
株主は2021年3月に変わっています。
2021年5月に何があったのでしょうか?
「アストラゼネカワクチンで血栓症の増加リスク」のニュースが報道された時期です。
なぜか2021年5月末のアストラゼネカの血栓症リスクのみが大々的にスキャンダルされた
<アストラゼネカ製ワクチンの副反応で血栓ができるリスクはこれまで信じられてきたより高いのではないかと、医者たちは再検証を始めた>
アストラゼネカ製ワクチンで健康な40代男性が血栓を発症、小腸の一部を失う 2021年5月17日
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/05/40-40.php
例えば、それまでは
2021年4月5日
英アストラゼネカ製ワクチン、接種者7人が血栓で死亡
↓
2021年04月8日
と凄まじいスピードで火消ししていたのに、なぜか5月末のニュースは火消しされませんでした。
2021年5月上旬にアメリカ政府とファイザーの内輪もめはどこへ?
米政府が新型コロナウイルスワクチンの特許権放棄を提案したことを受け、国際社会でも6日、これを支持する声が高まった。一方で米ファイザー(Pfizer)などの製薬各社は、ワクチン供給不足の解消にはつながらないと反発している。
ワクチン特許放棄への支持高まる ファイザーなどは反発 2021年5月7日
https://www.afpbb.com/articles/-/3345540
またこの5月上旬にアメリカ政府が、ファイザーに対して特許放棄の提案を出しており、ファイザーの方が内輪もめしていました。
このことがニュースのスキャンダルになると思いきや、唐突に相方のように扱われていたアストラゼネカの血栓症のスキャンダルが大々的に報道されて塗り替えられたのです。
何のフォローされることもなく、すぐにアストラゼネカ製は各国で中止され、非推奨にされてました。
要するにファイザーが「ババ抜きでババを自分が引きそうになったので、アストラゼネカに投げた」のです。
株価の変動とワンセットでこの顛末を見ると「畑での収穫が終わったのでもうお役御免、いらない」という感じなのです。
そしてアストラゼネカは第一線から退きます。
ニューヨーク(CNN Business) 米バイオテクノロジー企業のモデルナが、米株式市場のS&P500指数に採用されることになった。モデルナの名は新型コロナウイルスワクチンの開発で広く知られるようになった。
モデルナに取って代わられるのは米製薬企業のアレクシオン・ファーマシューティカルズ。同社は英製薬大手アストラゼネカによって買収手続きが進められている。
米モデルナ、S&P500に採用へ コロナワクチン開発で有名に 2021.07.17 CNN
https://www.cnn.co.jp/business/35174052.html
「次からは後輩の優等生のモデルナ君に席を譲りなさい」という表明だったと勘ぐります。
各国の製薬会社の勢力図
実は5月23日時点でアストラゼネカはアメリカでの市場を拡大しており、契約数においてアメリカではファイザーと肩を並べるほど。
ヨーロッパではファイザー29億、アストラゼネカ20億で、迫る勢いがありました。
日本においても半分はファイザー、半分はアストラゼネカであったことが分かります。
意外とアメリカがアストラゼネカ(英)だったり、EUや中国がファイザー(米)が相対的に多かったりするのが興味深い。WHOのコバックスはアメリカのノババックス(株主はファイザーとほぼ同じ)
意外とアメリカがアストラゼネカ(英)だったり、EUや中国がファイザー(米)が相対的に多かったりするのが興味深い。WHOのコバックスはアメリカのノババックス(株主はファイザーとほぼ同じ)。 https://t.co/6YlYIJTqTc pic.twitter.com/qBHZl9ylmt
— tokey_neale(tokita kenichi 時田憲一)🌏💉🚀 (@tokeyneale) May 31, 2021
圧倒的にヨーロッパではファイザーが優位で、アメリカではアストラゼネカが均衡を保っていたことが分かります。
この均衡が崩れたのです。
アストラゼネカは新興国ビジネス転換した
ワクチンに対するネガティブレポートが出るたびに光速で火消しのポジティブレポートだされてくる更新性ですが、
ニュースでネガティブスキャンダルされるかにおいては、明らかに5月末のアストラゼネカがブランド落としを食らっていたので、新興国用ビジネスに転化されたのでしょう。
このあとすぐS&P500にモデルナとアストラゼネカが交代させられるような形で降ろされたので、ファイザーとのブランド価格差別をしたのです。
WHOコバックスのワクチンと同じ新興国へのビジネス転化です。
そのため日本政府はアストラゼネカワクチンを買い貯めておいたのに、なぜか「ワクチンが足らない」と言いながら新興国へ売りさばくようになったのです。
いずれファイザーも調整売りされる
おそらくアストラゼネカの末路が将来のファイザーの末路になるでしょう。
調整売りによる下落局面において市場の材料にされる可能性が高いです。
今はファイザー大御神の下でmRNAワクチン真理教がうごめいてメリットだらけの神の万能薬として布教していますが、
いずれにせよテーパリングの下落局面で「効かなかった」「効果薄い」「論文隠蔽」とかが材料に出される時が来ます。
ハイイールド債リスク市場下落の理由付け材料にコロナを使ったように。
日本はワクチンをすぐに打たなくても足りてくる理由
良くも悪くも、どうせいつもの政府と厚労省のことなので
感染症が終息しても「アメリカ製ワクチンを世界一買ってる」とアピールしながら
定価の何倍もの高額な予算つけて、日本人の税金から外国へ横流ししてキックバックとピンハネでウハウハでボロ儲け利権やるので、
よりによって長期的に足らなくなる不安があまりありません。
日本の場合はおよそ50代以上が全員接種すれば2人に1人の免疫目標達成できるので、
死亡率の低い若年層が無理して接種しなくても良いと思います。
人と接する機会が少なく、効果切れる半年期間で海外旅行の予定がないのなら、
今後の副反応が緩和された次世代の改良型を待っていた方が得です。
日本政府と厚生労働省は何をしたいのか?
国の上の方は、ワクチン供給止めてるうちに「我ら官僚様が、お前ら日本人の税金から増税して豪遊してあげてるカネで、アメリカ様のワクチン無料で国民に提供してるのが気に食わない」と思っています。
なのでワクチン再供給するときに、「私達に感謝しろ」と小遣い稼ぎの利権のためにしょうもない申請手続きを噛ませて来るでしょう。
一刻も早くワクチンが必要な状況なのに、
厚労省官僚が考えてるのは、
・あわよくば義務化して更新手続きを噛ませて利権化
・自分たちがアメリカ様のワクチンの供給管理して需給調整して、蔓延時に減らしたりして期待値上げながら価格操作して儲けたい
と言うことを邪推します。
まとめ
このように経済が先行して、あとから政治が動いています。
今後も同行を注視していきます。