他人を巻き込んで振り回す人の典型的な行動として「他人の予定を中止させ、自分の予定をドタキャンする」があります。
しかもこれをやった相手は大体
「私と約束したお前が悪い」「私が中止すると事前に聞いたか?聞かなかったお前が悪い」
と人のせいにします。
彼・彼女らはなぜこんな行動をしてしまうのか?
そしてあなたはどうすればいいのでしょうか?
人格障害圏・精神病圏に多い愛着障害
基本的に「約束をしておいて破る」の行動には「人間不信」があります。
だから彼・彼女らは必ず「ドタキャンする」という行動をします。
事前に「約束が守れなくなりました」というのは事前に伝えているので、約束を勝手に破ったとは言いません。
彼・彼女らの場合、必ず「ドタキャンする」ので、相手の怒りを買い、信頼を失うのです。
これらは「愛着障害」によく見られる傾向です。
乳幼児期に親からの基本的信頼感が得られなかったことが根底にあります。
「自分は約束を守るしっかりした人間だ」と思われることに矛盾した違和感を感じているのです。
その行動をしたら親の言う通りになるだけだ、自分はそんな人間ではないと、顕在化しない無意識下で葛藤しています。
そもそも自分に不信感を抱いているので、周りに合わせようとする行動を嫌います。
約束の当日、時間に起床していたとしても「あー言われた通りに動きたくねー、これで私が遅れたらみんなどうなるだろうなー、フヒヒ」と寝ながらゴロゴロしているだけです。
そして結局「行けなくなりました」と言って周りに責められ「やっぱ私は嫌われてるんだー」と被害者面で自虐します。
ただそれで「周りに振り向いてもらえた!」と勘違いして、
更に嫌われるように相手のせいにしたり、
「嫌われる私」にも違和感を抱いて「私はしっかりしている」と言って他人のせいにしたり、
いずれにしても結局、同じことを何度も続けるようになります。
「相手が悪い」と言い出すのはなぜか?
そもそも「約束を守る」という社会的には「良い」以前に「当たり前」の行動を嫌っているからです。
自分の行動が操作されていると感じると、それに反発しようとします。
なので相手に指摘されてそれが図星で合っていると、必死に「相手が悪い」と自己防衛で責任転嫁するのです。
それは何かプレゼントをもらったり、善意を受けたりすることでも起こります。
善意を悪意で返してきます。
・世話になる
・助けてもらう
・恩を受ける
優しくされる、良いことをされる
↓
この私が他人に頭を下げなければならない
感謝を要求されている
↓
あいつは悪人だ。復讐してやる。の幼児的な思考回路の中で、「善か悪か」の二分法思考でしか物事を考えられないので「悪だ!制裁を加えてやる!」「返してこい!」となってしまうのです。
神経症→人格障害→精神病の認知の変化まとめ
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他人の予定を中止させるのは重症
重症になると「自分から他人の予定を中止」させてまで「自分の予定をねじこみ、ドタキャンする」という確実に嫌われるであろう最悪な行動を取ります。
「周りに振り向いてもらえた!」という行動の末期です。
相手の予定を中止させて不幸に、自分の予定をドタキャンしてみんな不幸にさせる!
という二重の狙いがあります。
相手の予定を中止させるためには「どうしても入れたい予定があるんだ」とか「あなたがいなくてはダメなんだ」とか、土下座する勢いで頼んでくることもあります。
約束の重要度を上げるほど、破った時に相手が不幸を感じるのでそれが楽しみになっているのです。
必ず縁を切ること
対処法として「必ず縁を切りましょう」
彼・彼女らは、あなたに対して
「あなたはそうやって他人を悪く言う」とか「あなたは約束も守れないのか」「昔から人に聞かずに行動するからな」と、
すべて自分に当てはまることを、自分のことは棚に上げて、あなたに対して言ってくるでしょう。
それに騙されてはいけません。
あなたの「確かに私が悪かったかもしれないなぁ」「私の性格のせいだなぁ」という劣等感を刺激して、
「ほーら、やっぱりお前が悪いんだ。私は悪くない。」と操作しようとしているだけです。
そして必ず二度、三度と同じことをやってきます。
冷静に考えても、約束を破っているのは相手なのです。
あなたが責められる理由なんて一つたりともありません。
彼・彼女らは自分が謝罪したくないので他人のせいにするという人間的に卑劣な行動に出ているので
「あなたの信頼を失いました」と言うか、言って面倒くさいことになるのが嫌なら物理的に絶縁しましょう。
「この人は二度と信頼しないようにしよう」と縁を切ることが大切です。
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