長期下落の時期にiDeCo(イデコ)の掛金を最低限・最小限にして損を減らす方法を紹介します。

私はiDeCoが始まった当初から12000円/月を積み立て、2020年のコロナショック前に一度スイッチングを行い暴落回避。
地合いの悪くなりそうな時期は、掛金配分掛金を変えながら積み立てを繰り返してきました。

・私の場合ニッセイ外国株式インデックスファンド(中身は主にApple、Microsoft、Amazon、Facebook、Google)に投資している(仮に三菱UFJのeMAXIS Slim シリーズや楽天の米国株インデックスなどS&P500も中身はほぼ同様です)
・スイッチングでは元本保証のあおぞらDC定期に戻す
・掛金配分の割合でニッセイ外国株式インデックスファンドの割合を5%程度に、あおぞらDC定期を95%にする

しかし2022年、アメリカのFRBの大規模な量的緩和(QE)からの大規模な量的引き締め(QT)で、いくらインデックスファンドと言えども長期的な下落相場でマイナスになりそうです。

本来、
・インデックスファンドに投資していれば将来的いずれは右肩上がりで上昇する
・そのためドルコスト平均法(毎月定額積立)すればリスクが抑えられて安全に投資できる

のです。

しかし

・3月、5月、7月、9月、12月にQTをする予想。
・しかし先の下落が分かっているなら、わざわざ高値の時期に買い増す必要はない
・下落低迷は1年以上続く見込み

よって2022年度、2023年度はiDeCoの掛金を最低限で損失を減らすことにしました。

※もちろん所得税の控除での節税効果を期待してiDeCoを定額で年末調整に利用している人はこんな事する必要はありません。
そのままドルコスト平均法で毎月定額を積み立ててください。
しかし私の場合、他の医療費等で控除が使えるようになったので、わざわざ下落の時期にiDeCoに投資しなくても現金元本で持っておいたほうが得であると判断しました。


iDeCoの最低限の月額の掛金は?

iDeCoの最低限の月額の掛金は5000円です。
ただこれは毎月必ずではなく、1年で5000円×12ヶ月分=60000円として、
1年で60000円以下でなければ、どのように各月で金額を割り当ててもいいのです。

ただし毎月の最低額に設定してしまうと、購入ごとに手数料の105円が発生してしまい、利益に対して手数料で割合損失してしまいます。
そのために購入回数を2~3回にまとめて制限する必要があります。
また12月は必ず最低額5000円を掛金しなければならないイデコルールもあります。

・iDeCoはの最低月額掛金は5000円から。
・しかし毎月5000円定額積立にするとその都度、手数料105円(12ヶ月=1200円ほど)ほどかかる
・これを続けると投資額に対しての手数料の割合の負担が大きくなって積み立てても損する
・よって年に2~3回程度の最低額をまとめて投資することで、手数料を300円程度に済ませる
・12月の引き落としは絶対に最低5000円なければならないルールがある

加入者月別掛金登録・変更届を請求する

SBIのiDeCo(イデコ)のサポートページから

掛金の拠出を年単位で変更したいの項目
https://go.sbisec.co.jp/prd/ideco/application.html

サポートセンターへ電話をかけて取り寄せます。
2番:iDeCo(個人型確定拠出年金)のその他のお問い合わせ

1,加入者掛金変更届
2,加入者月別掛金登録・変更届

の2枚が届きます。

1の掛金額区分は「納付付きと金額を指定して納付します」に丸をつけます。

2の加入者月別掛金登録・変更届

1月末に提出したので、翌々月まではそのまま支払わなければなりません。
よって

【令和4年度】
1月26日引落(前年12月分):納付済12000円
2月26日引落(1月分):納付済12000円
3月26日引落(2月分):納付済12000円

4月26日引落(3月分):掛金額0円
5月26日引落(4月分):掛金額24000円
6月26日引落(5月分):掛金額0円
7月26日引落(6月分):掛金額0円
8月26日引落(7月分):掛金額15000円
9月26日引落(8月分):掛金額0円
10月26日引落(9月分):掛金額0円
11月26日引落(10月分):掛金額0円
12月26日引落(11月分):掛金額20000円
計59000円

このように1月に提出したなら、翌々月の3月までは12000円を「納付済」の欄に今までの額を書き入れる必要があります。
そして4月以降は掛金額はオリジナルです。

右の欄には翌年度の予定掛金額を書きます。

【令和5年度以降】
1月26日引落(前年12月分):掛金額0円
2月26日引落(1月分):掛金額0円
3月26日引落(2月分):掛金額0円

4月26日引落(3月分):掛金額0円
5月26日引落(4月分):掛金額25000円
6月26日引落(5月分):掛金額0円
7月26日引落(6月分):掛金額0円
8月26日引落(7月分):掛金額15000円
9月26日引落(8月分):掛金額0円
10月26日引落(9月分):掛金額0円
11月26日引落(10月分):掛金額0円
12月26日引落(11月分):掛金額20000円
計60000円

以下、このように設定した根拠を書きます。


引き落としは毎月26日で、約定はその半月後

あまり知られていませんが、イデコは毎月26日に引き落とされ、そのおおよそ半月後(14日前後)に約定されます。

例えば、1月26日引き落とし(前年12月分)の掛け金は、2月10日頃に運用商品が買われるわけです。

1月26日に株が安くても、その時は買っていません。お金が引き落とされるだけです。
実際にiDeCoが買う時は2月10日頃の価格になります。

よって例えば、米国株の下落しやすい2月、6月に運用商品を買いたい場合、

・1月26日引き落とし(前年12月分)→2月10日頃に約定
・5月26日引き落とし(4月分)→6月10日頃に約定

と1ヶ月前の欄に掛金額を書く必要があります。

日本株と米国株の下落しやすい時期

まずインデックス株の場合、長期では右肩上がり、毎年9月に価格が戻ろうとする傾向は大前提です。

その中で

・日本株は10月に下落しやすい。次に6月と8月。
・米国株は6月に下落しやすい。次に5月。

です。

一方で騰落率も高いので上昇率も高い月になります。
「この月の間で回復する」ということです。

では騰落率(月別:どれだけ大きく動いたか)ではどうでしょうか?

・日本は9月がマイナスになる
・米国は2月と5月と9月がマイナスになる

できるだけプラスであることが望ましいです。

これらを消去法すると
・日本株に投資している場合、6月と8月と10月に投資すると良い
・米国株に投資している場合、6月に投資すると良い

そして
基本的に米国株に日本株も連動して動きます。
「夏の円高、冬の円安」で夏場は米国株の下落と円高がワンセットで来る確率高いのです。

私は米国株のみ中心で、日本株には投資していません。

日本株は米国が実質の株主のようなものなので、米国が下がって日本株が上がるということは滅多にないので、それなら最初から米国株に投資すれば良いのです。


株価の下落しやすい時期まとめ

1月…
2月…米国株騰落率マイナスNo.1
3月…
4月…
5月…米国株下落しやすい、米国株騰落率もマイナス
6月…日本株下落しやすい、米国株下落しやすいNo.1
7月…
8月…日本株下落しやすい、円高に転じやすい
9月…全体が元に戻りやすい、日本株は騰落率もマイナスNo.1、米国株騰落率もマイナス
10月…日本株下落しやすいNo1
11月…
12月…

要するに
下落しやすい月、騰落率マイナス月に投資すると良いのです。

日本株は10月、6月、8月、9月の順
米国株は6月、5月、2月の順

2022年は3月、5月、7月、9月、12月にQTをして下落する予想があります。

よって私は米国株中心なので、この下落時期に投資できるように
1月26日引落(前年12月分):掛金額0円→つまり2月中旬約定
5月26日引落(4月分):掛金額25000円→つまり6月中旬約定
8月26日引落(7月分):掛金額5000円→つまり9月中旬約定
12月26日引落(11月分):掛金額20000円(12月引き落としは絶対最低額掛金必要ルール)

と割り振りました。

ここであれ?と気づけた人はするどいです。

iDeCo(イデコ)の「12月の罠」

なんで1月26日引落(前年12月分)は0円なの?
12月26日引落(11月分)は最低額の5000円にしないの?

私も1月26日引落(前年12月分)を15000円にして、12月26日引落(11月分)は最低額の5000円にしたかったです。

ここでiDeCo(イデコ)の「12月の罠」に気づきました。

理由が気になる人は次の記事へどうぞ。

iDeCo(イデコ)の「12月の罠」とは?

2022年の世界株価予想(S&P500)

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