このようなニュースがありました。
「親の夢を子どもに乗せると悪霊になる」最たるものです。
小学生が心療内科に…
取材のきっかけは、都内の公立小学校で聞いた、ある教員のひと言でした。
「中学受験で子どもたちは疲弊している。心療内科に通院する子どももいるぐらいだから」(中略)
スカレートしていく父親
「その頃から、お父さんが変わっていった」
少年はこう話します。父親は時間を管理して、少年に勉強を強いるようになります。
平日は4時間、休日はその倍の8時間。食事はわずか30分。
リビングで遅くまで親子で勉強する毎日でしたが、会話はどんどん減っていきました。
父親の指導は、さらにエスカレートします。答えを間違えると、どなったり、たたいたり。少年は、父親が採点する時の“ペンの音”にさえおびえるようになったといいます。お父さん、僕もう無理だよ~中学受験に潜む“教育虐待”の実態 2019年7月8日 NHK WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190708/k10011986121000.html
悲惨な話だと思います。
私自身も同じような幼少期を過ごしてきたので共感しました。
母親からは「医師になれ」と休み無しで勉強漬けと塾漬け、父親からは「プロ野球選手になれ」と休み無しで野球漬け。
高校生になる頃には、親に対して憎しみと恨みしかありませんでした。
行動すれば親のためになってしまい、行動しなければ自分が困る。
その矛盾したストレスで燃え尽き症候群になり、しばらく廃人になりました。
この子も同じだと感じました。
基本的なこととして、親は社会の写し鏡なので、会社のストレスを子どもに善意という建前で当たり散らかしているだけですが、それ以外にも原因は多く考えられます。
・いまだに日本が学歴至上主義だと勘違いしている時代遅れ。
・親が大学で教育学・心理学を正しく学んでいない。
・良かれと思って、世間体の建前で親が虚勢を張っているだけ。
特に学童期に抑圧的にするとその後で確実に精神病と言う形で表出してきます。
自己愛が成熟していない状態で抑圧的にすると必ず反動で体が動かなくなってしまうのです。
このようなことがあるとすぐ「親は何をやっているだ」と言いたくなる気持ちもわかりますが、その親も会社で同じような目を受けています。
「社会は何をやっているんだ」から、「なら自分は何ができるのか?」とまで考えていくことが大切です。