胎盤の観察

心理学・精神医学

ケアの項目 胎盤の観察
ケアの目的 妊娠から分娩までの胎内環境を知り、分娩直後、産褥期の異常の早期発見。
使用物品 のさし,はかり,手袋

実施方法・手順(事前学習)

①胎盤娩出時間を確認。
②胎盤を平らなところに置き、凝血を取り除く。
③卵膜を確認。3層の膜を確認し強靭も見る。
④母体面を観察。 
⑤母体面の計測は、長径、短径、厚さを測定します。
⑥胎児面にひっくり返して、臍帯付着部位、捻転、結節、臍帯血管(臍動脈2本・臍静脈1本)の確認。
⑦臍帯の長さ・太さを測定。
臍帯の長さは約50~60cm。35cm以下は臍帯過短、75cm以上は臍帯過長。
⑧胎盤の重さを測定。
正期産の胎盤重量は約500g

根拠・留意点(事前学習)

児娩出から胎盤娩出まで→分娩第3期
胎盤娩出から2時間後まで→分娩第4期
胎盤娩出方法も確認。

卵膜の色も観察。
分葉の形、欠損、弾力性、色、石灰沈着、白色梗塞を観察。
石灰沈着は白い粒粒でザラザラした感触がある。
白色梗塞は乳白色で硬く触れる。
真結節~臍帯に結び目が形成されたもの。
偽結節~臍帯静脈は臍帯動脈よりも長いため静脈が動脈に巻きついて塊を形成。
この周囲に臍帯の組織であるワルトン膠様質が集まって肥厚したもの。
胎盤の大きさが胎児の大きさに比べて著しく小さい時などは副胎盤の遺残を考慮する。

タイトルとURLをコピーしました