産褥復古の観察

ケアの項目 産褥復古の観察
ケアの目的 産褥復古が順調であることを確認。子宮復古不全などの異常を早期発見するため。
使用物品 ストップウォッチ、体温計、メジャー、血圧計

実施方法・手順(事前学習)
【事前準備】
・新しい家族が誕生したことに対する祝福、そして分娩や授乳での疲労に対してねぎらいの言葉をかけることを忘れないようにする
・観察の前に、排泄を済ませてもらうように促す
・プライバシーに配慮することを忘れないようにする
・手指衛生
・外陰部を観察する際は、必ず手袋を装着

●貧血症状・バイタル観察
①褥婦の両まぶたの下を親指でやさしく押し下げ、結膜の色を観察。
②体温→脈拍→血圧の順に測定
③子宮収縮状態の観察

●子宮収縮観察
①褥婦に仰臥位に
②腹帯を拡げ、腹部を露出
③褥婦の左側から観察する場合、片方の手の手指を揃え、少し湾曲させ、小指側を子宮底部に置き、静かに触診

●子宮底長測定の実施方法
①褥婦に仰臥位になっていただき、腹部を露出
②触診で子宮底の位置を確認する
③恥骨結合上縁を確認
④褥婦にひざを伸ばしてもらう
⑤④の状態でメジャーの起点を恥骨結合上縁に置いて、子宮底の最高点までを計測

根拠・留意点(事前学習)

膀胱や直腸が充満していると、子宮体部が押し上げられ、正確に計測することができないため。
可能ならカーテンやトビラを閉め、パーテーションを使用するなど、その環境で最善のプライバシー確保を心掛ける。

ひざを立ててもらうと、腹壁が弛緩し、子宮体部の触診がおこないやすくなる
プライバシーには配慮する

子宮底の位置や高さ・形・収縮状態を観察する
強く押して子宮を押し下げないように注意
帝王切開の場合、傷に触れないよう、下から手指で子宮底を探るようにする

パーテーションを使用するなどプライバシーには配慮する。

もし子宮底がわかりにくい場合は、膝を曲げた状態でメジャーの起点を合わせ、その後にヒザを伸ばしてもらうようにする。

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