ケアの項目 新生児:オムツ交換
ケアの目的 排泄と皮膚状態の観察による清潔保持と感染防止と不快感の除去。母親とのスキンシップのため。
使用物品 おむつ、おしりふき、専用ゴミ袋
実施方法・手順(事前学習)
【準備】
児と母親への同意
室温26~28℃
爪切り、排泄を済ませる、ネームプレートや指輪を外す
手洗い
【手順】
①新しいおむつ、おしりふき、汚れたおむつ入れの袋を用意し、すぐに手が届くようにしておく。
②児の臀部の下におむつ換えシートやタオルを敷いて、交換のときに周りを汚してしまわないようにする。
③テープタイプであれば、新しいおむつをお尻の下に入れ、つけているおむつを開ける。
パンツタイプであれば、新しいおむつを近くに置いておき、つけているおむつの左右縫い合わせ部分を裂き、おむつを開く。
④前から後ろにかけて、児の臀部を拭く。
⑤汚れたおむつを外し、なるべく手早く新しいおむつをつけ、ギャザーを立たせて当てます。
⑥テープタイプであれば、赤ちゃんのお腹まわりに合わせておむつをあて、テープで留める。
パンツタイプの場合は、ママの手をおむつの足を通す部分からお腹側に向けて入れ、赤ちゃんの足を持って、片足ずつ通す。
⑦太ももまわりのギャザーが中に入り込んでいないか確認し、内側に入り込んでいたら直す。
根拠・留意点(事前学習)
交換回数は、新生児期は1日15~20回ほどで徐々に回数が減っていき、生後2~3ヶ月頃には1日10回ほどになる。
感染防止のため
すぐ出せるように、おしりふきは多めに用意する
児へ「オムツかえようね」と声掛けを行いながらやる。
テープタイプのおむつをしている児の臀部を上げる際は、児の膝裏から母親の手を添えて持つようにし、お腹側に押し上げるようにする。
脱臼する可能性があるので両足を引っ張らないこと。
皮膚が薄いので肌を傷めないように優しく拭く。
男児は陰部まわりのしわなど汚れが残りやすいところに気をつける。新しいおむつ等でカバーして放尿に注意する。
女児は必ず前から後ろに向けて、左右順番に拭く。
尿道炎に注意する。
男児は陰茎を下に向ける
テープタイプの場合、指が一本分くらい入るように、少しゆとりをもたせる。
パンツタイプを使う頃になると、すぐ動いてしまうことも多いので。お気に入りのおもちゃなどを持たせたり、声をかけたり、歌を歌ったりしながらあやしてみる。