手術のときに毎日6時間も8時間も立ったままでも集中できるのは、それだけの長い工程が事前に頭に入った状態で、術野から動けない環境の中、後悔する暇もなく間違えても不可逆に今と次の展開を考えるしかなかったから。最高の集中環境。

今考えるとオペ中は臓器という「不可逆」なものに触れるがゆえに「間違ったらやり直せばいいや」ではなく一本直球勝負になり、それゆえに「何度も場数を踏んで打率を上げないといけなくなる」のが最大のハードルだと気づいた。

GPTでプログラミングやり始めて、ふと気づくのは、手術も医療技術も全般そうですが、こうすれば良いですよって見本が口伝と背中しかなかったので、聞くもなくトライ・アンド・エラーで反復学習して運動記憶できる機会もなかったのが、致命的に自己効力感を削いでいたのだな…と。