中国人の倍率1000倍による若者就職難で躺平(タンピン)。
寝そべってスマホを触り続ける「寝そべり族」
日本でも大人気。
https://sankei.com/article/20210610-OGZWZXVLBZNCZA26TYKAAD2S24/
「躺平主義=横たわり主義」とは「頑張らない、競争しない、欲張らない、最低限の消費水準の生活に満足し、心静かに暮らす」
名文すぎる
私は2年以上仕事をしておらず、遊んでいます。何も悪いことはないと思います。(働くという)プレッシャーの原因は、周囲の人との比較による位置づけや、年長者の伝統的な考え方が、常に身の回りにあることにあるのだろう。…(中略)…
この土地ではディオゲネスやヘラクレイトスのような、人間の主体性を高める本当の思想は一度もないため、自分で作ればいいのである。
横たわることは私の賢明な活動です。ただ横たわることだけが、人間の全ての物事の尺度なのです。
—駱華忠 [12][13]
寝そべり族(タンピン)が生まれるまでの10年
underemployment(アンダー・エンプロイメント):学歴や職歴に見合わない仕事をする米国の社会現象。2009年頃。
蟻族(イーズ):都会で学歴や職歴に見合わない不安定な仕事をする中国の社会現象。2009年頃。
↓行き着く先
躺平(タンピン):寝そべってスマホを触り続ける。寝そべり族。
昼夜逆転させ、風呂と排泄をエネルギーを最も費やす一大イベントとし、何もない冷蔵庫を何度も確認し、現実が襲いかかる前にスマホとゲームで時間を潰し、布団の芋虫ロールしながら、自イ行為でリセットさせる。終わりなき日常。寝そべり族。
坂口安吾「堕落論」の通り。人間の本性・本能は堕落。それを抑えるシステムが存在することで、かろうじて人は堕落しないでいられる。
太宰治の「人間失格」ほど自虐破滅的に強くもなく、
夏目漱石の「こころ」ほど劣等感にかき立てられて後悔することもない。
10年前の「蟻族」と比較すると別の意味で豊かになったなと感じる。