あいちトリエンナーレで「平和の少女像」が飾られて日本と韓国の内外で問題として大炎上した件について。

社会を大炎上させた最大芸術祭典「あいちトリエンナーレ」のすごさ

あいちトリエンナーレは「表現の不自由展」と銘打って炎上させたことで、「表現の自由」があるはずの美術祭典なのに、逆に社会の方が「不自由である」と逆説的に問題提起できただけでも成功したと言えます。

その時、別の懸念として私はFacebookで以下のような書き込みをしました。

そして私の予測通りに事が進んでいるのがひどいです。

津田大介さんをダシに、官僚メディアの思惑通り、感情的なネトウヨ(ネット右翼)やB層(テレビばかり見て政治経済分析できない人)を釣って、嫌韓(韓国を嫌う)という方向に向いています。

ついでに「増税反対する河村市長や津田大介はまとめて叩いておけ」となっています。


韓国と北朝鮮を「アメリカの下」で統一したい流れ

この「平和の少女像」はあくまで日韓関係を悪くさせる話題の「材料」にされています。

政治的にこのような話題が動く時、必ず恣意的な大きな絵があります。

今であれば「北朝鮮の開発利権を巡ってアメリカと中国が争ってる」という大きな絵です。

この状況下で、日本が韓国と敵対的だとアメリカにとって最大利益で都合が良いです。

日本の仲介なしにアメリカが北朝鮮のレアメタル・レアアースを独り占めできます。

朝鮮統一は日本にとって最悪の流れ

基本的には朝鮮半島の冷戦が終結し、平和的に解決することは素晴らしいことです。

しかしここに日本が仲介していないことが非常にまずいのです。

バブルを横目で見ながら、日本はあやかることなく落ち目を見ます。

このことは前も書きました。
朝鮮統一は日本にとっては最悪

「朝鮮統一」が今後の流れです。

「北朝鮮の核」と「韓国の経済」。

この両者とも逼迫(ひっぱく)しています。

しかし両者の弱点をお互いに補えてwin-winの関係になれるのです。

それを裏からアメリカの投資を加えることで最強国になります。

アメリカが一番儲かるという構図です。

さらに中国への抑止にもなります。

もともと韓国経済はボロボロで、日本がODAで支援していく中で、1998年にデフォルトしてアメリカのIMF傘下になってアメリカの外資系が牛耳り、2008年にも破綻しそうになって韓国スワップで日本が円の信用で助けたという経緯がありました。

なので日本の銀行の信用保証で担保されているのが韓国経済でもあるのです。

ある意味で、日本が見捨てたら終わりでもあります。

そしてまた今(2019年8月現在)は韓国最大財閥のサムソンが落ち目を見て次の破綻(デフォルト)の再来を迎えています。

しかし今の「日本が嫌ってくれていて」「北朝鮮と仲良くなって」「アメリカが支援してくれる」という構図は、韓国にとって「渡りに船」になっているのです。


韓国も北朝鮮の開発利権にあやかりたい

今は韓国も北朝鮮の開発利権にあやかりたいのです。

ボロボロの韓国経済が、日本の銀行の信用保証に頼らず「脱日本」できるチャンス到来です。

ここで親であるアメリカも利害一致しているので「日本を遠ざけながら、韓国と北朝鮮とくっつける」ということが可能になります。

日本のする「嫌韓」が韓国の利益になる

意外かもしれませんが、なので今の日本のする「嫌韓」(韓国を嫌う行動)は韓国も得になります。

日本を抜きに朝鮮が投資できるからです。

なによりもアメリカが最大利益になります。

そのために日本も韓国もお互いに「反日」「嫌韓」していくでしょう。

日本のメディアはそのままアメリカの味方なので、アメリカ様の言う通りに嫌韓するのです。

これで「統一朝鮮国」ができたら、アメリカはそちらを支援します。

日本は見捨てられ、アジア全土の仮想敵として位置づけられて攻撃されるようになります。

このことは今年のド初っ端に書きました。

今まで親韓だったフジテレビが、いきなり嫌韓に転じていたからです。

フジテレビは各テレビ局の中でもアメリカのお膝元なのでアメリカ御注進のはずです。

この「違和感」からすぐ察することができました。

アメリカから「嫌韓しろ」というオーダーがフジテレビに来たのだな、と。


歴史問題より経済問題

世界中度の国でもそうですが、自分の国の経済が不景気になると国民の不満の「ガス抜き」のために他国・隣国の悪口を言うようになります。

そのときによく利用されるのが「歴史問題」です。

歴史問題には賛否両論あり、過去のことなので話していても水掛け論の泥仕合になって収集がつかなくなります。

「これが狙い」なのです。

内容はどうあれモメてくれればそれでいいのです。

私達に大切なのは時流の流れを読み解き、歴史的な感情に流されず、お金(経済)のパワーがどう動いているかということを知ることです。

そうすれば本質が見えてきます。