アレルギー負荷試験(食物経口負荷試験)とアレルギー療法

【アレルギー負荷試験(食物経口負荷試験)】
アレルギー負荷試験(食物経口負荷試験)は、即時型食物アレルギーの原因食物の診断と耐性獲得の評価(食事除去レベルの再評価)のために行う
検査用の食品(ゆでたまご、牛乳、うどんなど)を20~40分間隔で少量から徐々に増量していき、アレルギー症状が誘発されたら検査中止する。普通に食べて反応を観察するオープン法と、心因性の反応を避けるためにプラセボを併せて用いるブラインド法がある。アレルギー専門医のもとで行う。

【アレルギー療法】
原因食物を回避することで症状の出現を予防できる。食事除去は最小限に留めるべきであり、低アレルゲン化処理や摂取量を制限することで症状が出現しなければ摂取してよい。
対症療法として、皮膚や粘膜症状には抗ヒスタミン薬(経口・静注・筋注)が有効。
しかし呼吸器症状(咳き込み、喘鳴、嗄声、咽頭部の絞扼感、呼吸困難)、消化器症状(反復性嘔吐、持続性福通)、神経症状(ぐったり、意識障害、尿、便失禁)にはすみやかにアドレナリン筋注をする(エピペン)。

その際、体位を適切に保持して安静を促してバイタルサインを測定しながら補液、酸素投与、アドレナリン筋注、ステロイド(副腎皮質ホルモン)薬の全身投与、気管支拡張薬(β2刺激薬吸入)を行う

ショック時には心肺蘇生の適否をすみやかに判断する。
ステロイド薬は即効性の効果は期待できないが遅発性アレルギーの予防に有効。

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