なぜ外国の料理はまずいのか?

いやいや、そんなことはありません。

イタリア料理に、フランス料理に、韓国料理に、中華料理に…美味しい料理は山ほどあります。

しかしその中でも日本人だけが「不味い」と感じる料理が確かに存在します。

私はいろんな外国へ旅行して、仕事柄、栄養学を専修したことで気付いたことがあります。

食べる前から「これは不味いだろう」と「不味い料理」が簡単に分かる法則を紹介します。


日本人は「旨味(うまみ)」が「美味しい」の中心にある

日本人は「旨味(うまみ)」が「美味しい」の中心にあります。
これは日本人が「舌が肥えている」わけではなく、本当に物理的に下の味蕾という組織で、旨味成分(グルタミン酸)を敏感に感知するセンサーが発達しているのです。

魚介類、カツオ節、昆布などから抽出される成分です。

スープでは「出汁(だし)」と言うやつです。

調味料としては「味の素」として売られています。

日本以外では化学調味料「味の素」(MSG)は嫌われれいる

日本では天皇家が味の素(株)なのでタブー化されていますが、うま味調味料ことMSGは外国では極力の忌避されています。

ゆえに舌の旨味受容体を発達させまくってしまった日本人にとって、外国の食物が「偶然的に出汁の下味」がない限り、
底が空いたバケツのような陳腐な味にしか感じなくなってしまうのです。


外国の「煮物」(ゆでる)料理は高確率で「まずい」

日本人は舌の旨味受容体を発達させすぎたゆえ、外国の食事で「煮物(ゆでる)」が「これは不味い」と感じる地雷が多くなります。

前述した「魚貝・肉・昆布」加えて「トマト・玉ねぎ・チーズ」これら以外の「煮物」です。

旨味成分とほぼ無縁です。

トマトや玉ねぎや乳製品(チーズ)は旨味成分が含まれるので、ここで多くのヨーロッパ系の料理は美味しいと感じることができます。

「焼く、揚げる」料理は「美味しい」

では「焼く、揚げる」料理はどうなのか?

これらの多くはそのままか、あるいはソースの味で何とかすることが多いです。

そのままで美味しい場合もあれば、
辛い、甘い、酸っぱい、いずれかのソースか調味料がかけられるので誤魔化せるのです。

しかし「旨味なし+煮る」が重なった場合はかなり「まずい」です。

煮物は追加でソースをかけることもなければ、下味なしでそのまま食べることになります。


「麺類」の地雷が多い

外国の「うま味成分のない煮物」で条件に合致しやすいのが「麺類」です。

私も中国や東南アジアの屋台で食べたので分かりますが、「麺をゆでただけ」のアレです。
あるいはそこに何らかの野菜が浮かべていたりします。

見た目よくても旨み成分はないので「味なし麺にお湯かけて唐辛子を浮かべただけ」だったりします。

全体調和もありません。

どれだけエスニック香辛料使っても下味がないのです。

底が抜けたバケツの味がします。

日本の(競争過多な)ラーメンの味と対極にありすぎるのです。

まとめ

・「旨味から外れた」「煮物」の食べ物が地雷となる。
・魚介類は「焼く」「揚げる」が主な調理法になるのでハズレは少ない。あってもソースで回避してる。
・欧州で「煮物」はトマトや玉ねぎやチーズの旨味がある食材ならハズれない。
・これ以外の煮物だと香辛料で攻めてくるので地雷になる

・魚介類・肉・昆布・トマト・玉ねぎ・チーズ以外(うま味成分が少ない)
・煮物(ゆでたもの)
の条件がそろうと日本人にのみ「相当にマズイ食べ物」が仕上がる。

旨味成分とほぼ無縁だからです。、

日本ではうま味から外れた食べ物は、MSGうま味調味料(味の素)で補われているのです。