過去記事
流行(りゅうこう)はどうやって起こるのか?~流行に乗るタイミング~
https://libpsy.com/hype-cycle-innovators-theory/5993/
の中で、話題となる流行は3ヶ月で終了すると書きました。
この話題を最速で終了させて風化させる方法があります。
実は日本人の間で「話を風化させる方法」で最もうまいのが、
「空気にさせる」(※)という方法です。
(※)空気・・ニューマ:あらゆる論理や主張を超えて人々を拘束するまことに絶対権をもった怪物
「その話題には触れないようにしよう」と思わせることです。
具体的には「社会的な禁忌」や「セクシャリティの話」にしてしまうことです。
長年、匿名掲示板や動画サイトを見ている人なら分かると思いますが、表立って愚直すぎて不可避な問題になると、現実逃避先として同性愛ネタにされていきます。
初見殺しにもなる話の禁断さや、現実離れして笑いとなる陳腐さを兼ね備えているからです。
「荒ぶる神は畏れ多い。空気(怪物)にして崇め奉ろう。」とするのです。
最近は、日大での監督やコーチや学生の暴力的パワハラが話題になっています。
しかしコーチが同性愛ビデオに出演していたと瞬間に、
「あぁ、日大は監督とコーチでお互いの穴を潰し合い掘り合う仲だったのね(察し)。それ一番言われてるから。たまげたなぁ…」と、抽象性の高いテンプレだけが話題の氷雪を滑走して、本質的な確信が禁断の園に埋没していくのです。
日大の暴力の話がコーチの同性愛の一件で禁忌と化そうとしているのです。監督もその周辺も同性愛の目で見られてしまっています。
ネットでは淫夢厨にエサとして投げられて粉々になるまで食われていくことでしょう。
こうやって話題を風化させるのです。