実家で起こっていることがあまりに面白かったので書きます。


前回のあらすじ

国の10万円給付の力を得てアルティメット世帯主となった障害者の父親が、給付金を自分名義で親戚にばらまきました。

アルティメット世帯主が消した給付金

父(世帯主)が「全部オレのカネじゃー!」とプライド誇示のために自分名義で親戚へバラまいた家族分の給付金。

ただでさえ貧困なのに「あーあ、やっちまった・・・」と私は思っていました。

しかしこの話に続きができました。

親戚のお礼を不幸に錬金する母

親戚は現金をもらったのでびっくりして、夏のお中元にお礼として高価な返礼品が返ってきました。

しかし、実家ではこの返礼品を「ありがたい」「良かった」なんてことにはなりませんでした。

母はため息をつきながら「仕舞う場所がないのに届けやがって。うちの冷蔵庫や倉庫に対する嫌がらせか!」とブチギレました。


そして母は父へのお中元を近隣住民に無断で配布。

母は幸福な出来事は徹底的にぶち壊して否定する癖があります。
不幸な出来事は錬金術してでも作り出し、自分からビーチフラッガーのように飛び込んで不幸を味わいにいきます。

この行動に父が母にブチギレました。

結局、実家には給付金も、給付金を親戚へ配布したお礼でもらった返礼品も何もなくなりました。


感謝だけが残る

最終的に唐突に高価な物品をもらった近隣住民から「時田さん、ありがとう」と感謝されました。

私は素直に喜びながらも、

実家の内側と、外側で起こっていることの温度差がひどすぎて笑ってしまいました。

実家の内側では「地獄のような不幸の闘争」が行われていたのに、
外側では「ものすごく寛大で良い人」の出来事になっていたのです。

「災い転じて福となす」

行動に悪い動機しかないのに、結果的に福をもたらしているのが面白かったです。

「不幸の錬金術師」と「不幸のビーチフラッガー」