少し宗教のことについて書いておきたいと思います。
僕のうちは代々お寺なので、常に宗教と密接にあり、あまり意識していませんでした。

しかし、意外にも、ほとんどの人が宗教について詳しく知らないということを察したので、需要がありそうなので記載しておきます。

こちら(↓)でも図にしましたが、
「神経症の二分法思考回路」」

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そもそも事の発端は、現在多くの日本人が神経症的になって悩んで自殺するまでに至る理由を心理学部で探究していて、
日本人の「理系 vs 文系」や「宗教 vs 科学」や「お金 vs 愛」など、このような”誤った二分法(False Dichotomy フォウス・ダイカトミー)”を刷り込まれるような教育が行われ、両極端に葛藤する傾向があると察したためです。

wikipedeia「誤った二分法」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%A4%E3%81%A3%E3%81%9F%E4%BA%8C%E5%88%86%E6%B3%95

この「誤った」とは僕個人の意見(opinion)として、「間違い(wrong)」なんてそんな可愛げなものではなく、
事実(fact)として、「間違い(wrong)」であり、
その「間違い(wrong)」は、数学の証明問題のように、論理的に、普遍的に、神に誓ってはっきりとした「偽(False)」です。

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本来、対立もしていないようなものを対立させたりするめちゃくちゃな日本人流のアリストテレス論理の二分法(=形式論理学モドキと呼ぶことにする)に、善悪判断まで加えてしまった結果、人格障害者のように極端に対立する二つのものを対決させて葛藤しており、
それこそが神経症(=ノイローゼ、うつ病の最も初期段階)に追いやっていると思っています。

これこそが人間として『道徳的に悪い不正(=bad)』なのです。

神経症の図を書いた僕が高校生の頃は、全くの主観的な感情論でしたが、それがこの前「神学 vs 近代学問」の図(↓)を作って以来、

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この事実は、絶対的に「正しい(right)」であり、しかも「真(truth)」だと確信に至りました。 多くの人と会話していて、オウム真理教や創価学会などの新興宗教を批難する気持ちはとても共感します。
新興宗教すべてにおいて、本来の仏教とは教理的にも全く似つかないものなので、彼らが全面的に間違っていることは宗教的に見ても本当に事実です。

しかし、新興宗教を嫌う人の多くは「宗教だから怖い、非科学的だから怖い」と、内容も知らず、全くの先入観と感情論で嫌っていることが多く、

はっきり言って僕は、彼らの「宗教だから嫌い」という発言を聞くと、

『え?もしかしてあなたは、あの1970年代に衰退して今でも歴史上最多の大虐殺を継続している中国共産党や、日本の連合赤軍や革マル過激派(これが、のちにオウム真理教となる)の方ですか?』とわざとらしく聞き返します。

とどのつまりは、「自分の見た者しか信じない!科学のことも見てないけど信じる!」と開き直って科学万能主義、つまり中国共産党と同じ左翼のマルクス科学崇拝を唱え、

更に、その唯物論思考から「拝金主義(はいきんしゅぎ:お金こそがこの世の全て)」という、
ユダヤ教のラチオ・リーズン(強欲と拝金の思想)を併発して、まんまと無自覚に入信して人生を破滅させていく者(彼らの大半には、建設的な発想はなく、破滅的・嗜虐的なエネルギーで動いているため)を何十人と見てきました。

これで、いかに日本人が宗教に無知すぎるかよく分かりました。
だから極端な方向に騙されるのです。

まず、ここからは「宗教 vs 科学」という、このめちゃくちゃな認識について書いておきたいと思います。

そもそもこれは「目に見えないもの vs 目に見えるもの」と単純に対立するものではなく、
そもそも近代科学を形作ったのが宗教です。切って切り離せるわけがないのです。

東洋では、仏教が広まりましたがアジア全土において、まともに仏教といっても説教ばかりでつまらないため流行らなかったのです。

いつの時代も、どんな過去も、これからどこまで未来の時代も”人間の悩み”というのは『過去への後悔』か『未来の不安』。この2つ以外にありません。「今悩んでいる」と言っても、それは1秒後には過去になっています。

過去のことは、忘れたり、合理化したりして流れていきますが、未来への不安は絶対になくなることはありません。
たとえ億万の富を手に入れた者でも「未来への不安」は消えることはありません。
だからどの時代の人間も「近未来予測(占い)」に興味を持ちます。

よって、いくら宗教が経典を片手に説教ばかり垂れていても、そんなものは大衆ウケしないのです。
「未来」のことが分からなければ(人類最大の不安が解消されなければ)、流行るわけないのです。だから「未来の情報(予言)」とは最も有益な情報なのです。

たまに「これから科学が発達したら、占いは非科学的だから消え失せるだろう」とかいう輩(やから)がいますが、そんなことはあり得ません。
そもそも占いが発展した結果が、現代の科学なのです。
例えば、単純な例を出すと、小学校の頃、算数で「距離=時間×速さ」ということをやったと思います。これだって「未来へ辿り着く場所の距離」を測ろうとした計算式です。元々は「占い(近未来予測)」の話なのです。

これは中井久夫という日本でも著名な心理学者の言葉ですが、どの時代も「学問」というのは発展していきますが、その発展に行き詰まった際、必ず近代文明の更新を非近代文明に学ぼうとします。
つまり、ネイティヴ・フェイス(土着信仰)の古い文明から新しいものを創り出そうとするのです。

だから科学がいくら発展しても、証明されていない非科学的なものを切り捨てる、まして忘れられるなんて事態は、起こりえないのです。そもそも対立するものではないのです。

そうやって中国の道教も道家の大家である老荘思想、この中にある易経(えききょう=占い)を取り入れることで生き残ってきました。

日本の神社、つまり神道だって、この道教から「易教(日本ではこれが陰陽師の陰陽道と呼ばれる)」を取り入れて「おみくじ」とかの近未来予測を神社でやらなかったら流行らなかったのです。

仏教もそうです。神仏習合(本地垂迹:神と仏は同じものである)をやって、占い(陰陽道)の思想のある神道と合体しなくては、流行らせることができなかったのです。

実はあまり知られていないことですが、日本仏教の総本山でも、本当に信仰しているのは仏様ではなく、日本古来の神様です。

日本仏教において総本山である比叡山(お釈迦様が法華経が最高経典だと言ったため、その考えを継いだ最澄の天台宗の総本山。だからどの仏教の宗派の開祖もここで修行している。)の僧兵が、
朝廷(天皇)もどうしようもできないほど強かった時代、この僧兵が強訴の際に押し立てたのは、法華経でも曼荼羅でもなく、日吉神社の神輿であったという史実から分かります。
だから今も、比叡山に、延暦寺と日吉大社が一緒にあります。

中国で、儒教(上の者に従えと言う会社的なピラミッド組織に都合の良い教え)が流行った時も、中国民衆が信仰していたのは、結局、この老荘思想(その中核の易経)です。

現に、今の中国だってあのマルクス科学崇拝(宗教禁止)の中国共産党の軍事政府下において民衆が信仰しているのは、道教(自由主義、易教も含む)と関羽信仰(繁栄主義)なのです。

日本でも儒教が朱子学と呼ばれて、武士に学ばされたときも、当時の武士だって現代の学校の生徒と同じように「マジうぜーな。上司に服従する教えなんてやってられるかよ。」と言って、裏で道教(易教)の本を「ウハwwwおkwwwテラスゴスwwww」とか言いながら重んじて読んでいたのです。

西洋でも、元々はゾロアスター(拝火教)より始まり、カバラ・グノーシスなどの神秘主義が古代ユダヤ教の中心でしたが、お金というものが登場して以来、どんどんユダヤ教が儲け主義が強くなり、それに怒って「人間はそんなんじゃなくて愛だろ!」と説いたのがイエス・キリストなのです。ほぼ同時期にムハンマドやお釈迦様という人も登場して同じように説きました。

そこから登場した宗教が時を重ねるごとに腐敗していき、特に中世のキリスト教カトリックの僧侶たちの腐敗っぷりは凄まじく、信者(領主・農奴)には聖書さえ読ませずに「ただ自分の言うことだけを聞け」と信仰だけを行わさせ、キリスト教の奇蹟の話を自分たちの都合の良いように利用して聖書とはまるで関係のない勝手な教説を民衆に押しつけていました。

この時も、西洋の民衆は、上辺だけでこの”キリスト教もどき”(cult カルト=狂信的な新興宗教)に服従したフリをしながら、
裏では土着の神々や悪魔や魔女などの呪術的なもの(ocult オカルト=黒魔術=神秘主義)を信仰していました。

だから当時、こういう神秘主義を裏で行う連中は「悪魔」と呼ばれて「魔女狩り」されたのです。
(カルトとオカルトという単語の使い分けの重要性も分かって頂けたと思います。日本では同じようにされていますが、本質は真逆で全く違います。)

だから西洋のキリスト教の水面下で神秘主義をやっていたことは、日本の仏教の僧兵が神道を押し立てたことと全く同じことなのです。

こうやって見てみると、世界中どこを見渡しても、どの時代を見ても、人類の文明を中核で支え、流行の最前線を走っているのは土着信仰(大半はアニミズム的な自然信仰)に必ずと言ってよいほど含まれている「占い」。つまり「近未来予測」なのです。

この傾向が出るのは、前述したとおり、「人間の悩み」において、ロックフェラーやロスチャイルドなどの、ビルゲイツを500人集めても追いつけないような世界支配層の大金持ち(国際金融資本家、パワーエリート)でさえ消せないのが「未来への不安」だからです。

だからロスチャイルドが中世に”保険”(不特定な未来の自分へ投資して儲けるシステム)を考え出したり、
ロックフェラーが近代に”デリバティヴ”(先物投資=現物抜きで未来に買うであろう契約をやり取りして儲けるシステム。この詐欺システムが昨今の世界経済危機の元凶であり、数年後のハイパーインフレの引き金になる金融核爆弾)を考え出したりして、あまりにも恐いものだから未来への不安にも数値的な価値を付けて儲けようと考え出したのです。