ふとTwitterでハンターハンターの漫画のコマを切り取ってセリフを追加している画像が流れてきました。
キャラクターが「おれはゴン」「ビックゴン」と抽象的に巨大化させた表現なのに「見たまま」の自己紹介をしています。
これは発達障害の世界観をイメージしやすいです。
発達障害の世界観をイメージしやすいかもしれない https://t.co/yynz19JmFV
— Tokey_Neale(Xやってます) (@tokeyneale) July 23, 2023
ASDには表現シーンが分かりにくい
過去にもハンターハンターで、キルアが魚をみて「おかえりってさ」と「幻聴きいて焼いて食べるとかサイコパスか、まぁ殺し屋一家だから」と「見たまま解釈」をする人が多々いて話題になりました。
魚が「帰郷を祝福する」高尚な暗喩シーンの文脈が読み取れなかったわけです。
ごんぎつねでも問題となった話題と同じ
2022年に「ごんぎつね」でも解釈が話題になりました。
「ごんぎつね」で、時代文化的な背景が分からず「兵十の母親を煮ている」となってしまったのも同じです。
国語力以前に、もっと発達的な認知の課題を感じました。
『ごんぎつね』の読めない小学生たち、〈いま学校で起こっている〉国語力崩壊の惨状
10年前に書きました。
小学校4年生で習うのは兵十とゴンの立場を洞察できるか。発達課題として三つ山問題のように自己中心性から脱却できているかを試されているのです。
新美南吉が
「ごんぎつね」は父性的
「手袋を買いに」は母性的
な作品として描いているので、
片方のキツネは善行のため悪行して、勘違いした人間に射殺されて
片方のキツネは善行のため悪行して、勘違いした人間に助けられる
表裏一体の味わい深いものとなってるのです。