キリン午後の紅茶のパッケージが政治的でやばすぎる件

政治経済・近代学問

午後の紅茶「Welcome to Tea Party」と書いてある。

無知な日本なので許される表記だ。

欧米なら「ミッキーは共和党に魂を売った」とディズニーが訴訟されるレベルだ。

これの何がひどいかというと・・

ティーパーティーとは単に「お茶会」ではない。

元々はボストン茶会事件(The Boston Tea Party)というアメリカで1773年に起こった事件。

当時イギリスが植民地アメリカの紅茶に税金かけたのでアメリカ人が「税金をかけるな!」と怒ってお茶を海に捨てた事件。

アメリカ独立戦争の象徴ともなった保守派=減税の根本思想だ。

ティーパーティーとはアメリカ保守派の運動のこと。

2007年にも大きな政府を目指す民主党オバマ政権に対して、小さな政府を目指す共和党ロンポール議員を中心に起こった。

ティーパーティー運動=減税運動と読み替えても良い。

もし私なら喜んで参加する。

しかしキリンはよりによってミッキーをキャラクターに乗せてしまっている。

ディズニーもハリウッドもそうだが基本的にはリベラル(左翼)である。

ハーバード大学を世界最高峰学府を牙城としたリベラル。
リベラルといえば誰もやっていない研究・創作・アート。リベラル・アーツである。

ブロードウェイもハリウッドなどの映画も自分を自由(リベラル)に表現させるからこそリベラルなのだ。

今では力が強くなりすぎて、リベラルであるアメリカ民主党は社会福祉に税金をかける「大きな政府」を目指してしまった。
だから
「もともとアメリカはイギリスから独立して税金を嫌う国だったはずだ!」
「小さな政府を!」
「ティーパーティーを思い出せ!」
・・と共和党が復刻運動をしているのである。
ディズニーがティーパーティーとか言っていたらお笑いである。

更に裏面。

キリン午後の紅茶ティーパーティー。スパークリングマスカット味。

何気ない日々に「小さな政府」をつくりませんか?

に読めた。 Welcome to Tea Partyと書いてあるのでサブリミナルで小さな政府と読んでしまう。

いや実際に減税運動、税金反対運動として発売してほしい。

ただおいしいがアセスルファムの人工甘味料は頂けない。

P.S
グローバル企業なのでメッセージ的に仕掛けたのでは・・?
というコメントを頂いたが、アメリカ中心主義=グローバリズムは、ティーパーティーのアメリカ保守主義(コンサバティブ)とは反する思想である。

マックやスタバのようなシオニスト系のアメリカのグローバリズム企業は、アメリカ土着のコンサバティブではなく、ネオリベラリズム(ネオリベ)とかネオコンサバティズム(ネオコン)という形を取る。

簡単に言えば、普通のリベラル(左翼)やコンサバティブ(保守)がアメリカ内だけだとすると、その規模を地球上・世界中にと拡大させるのがネオリベやネオコンである。

なのでティーパーティーという用語はグローバリストや、グローバル企業は使わない。

日本でいうと「大和魂を世界中に広げよう!」とおかしなことを言っているのと同じになってしまうからだ。

むしろティーパーティーのような土着の国の言葉は、古典的なアメリカを願う「リバータリアン」が好んで使う。

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