新しいアルツハイマー認知症予防薬の治験が始まるようです。これは期待したいです。

私の祖母はアルツハイマー認知症で、10年弱苦しみました。軽度のうちに進行を遅らせる薬があればと心から思います。

認知症で最も多いアルツハイマー病の発症を防ぐ予防薬の開発を目指し、認知機能が正常な人を対象にした国際共同治験が、来月にも日本でスタートする。日本の製薬大手エーザイが開発した薬剤「BAN2401」を、世界の1400人に4年間投与し、効果を検証する。日本発の新薬候補が、高齢化が進む世界の共通課題となっているアルツハイマー病克服の突破口となるか、国際的に注目されている。

【独自】日本発のアルツハイマー予防薬、来月にも治験…発症前の人対象に欧米と共同で 2021/01/24 09:30
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210124-OYT1T50037/


アルツハイマー認知症で苦しかった体験談(当事者家族)

祖母が2013年~2020年の約7年間で、ADL自立→要介護5寝たきりで刺激声かけ反応なしまで重篤化しました。

進行には個人差があります。配偶者が亡くなったり、難聴が始まったらワンセットで来る可能性高いので注意が必要です。

軽度でパッチ治療薬貼ってる頃は問題ありませんでした。

しんどかったのは老人ホームに入る手前の2年目頃です。

多額の金銭物品の紛失、一人にすると台所で小火起こす、薬を袋ごと飲む、徘徊、のぞき行為、妄想幻覚。

赤ちゃんの夜泣きのように、
深夜に幻聴や幻覚で家族が起こされたり、
幻聴幻覚の世界を虚言のまま近所や知人友人に話したり電話して周りを混乱させました。
例:〇〇がお金を盗んだ、〇〇の嫁が家にきて浮気している、〇〇が倒れて泣いている

家族だけならまだしもこの「知人友人親戚を悪い方向に巻き込む」のが、とてもしんどいのです。

帰宅するとご近所や知人に「何らかの問題」を起こしているので、後処理で近所や知人に「奇妙な電話がかかってきたかもしれませんが、祖母は認知症の幻聴から来るもので事実ではございません。大変ご迷惑かけました。」謝罪せねばならず、憂うつになりました。

このあたりで要介護3に上がって、かかりつけ医をの助言で在宅生活困難+介護負荷になって高齢者施設へ入りました。

難聴が始まるとセットでアルツハイマー認知症の発症率が高くなるので対策が必要です。

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治験として重要なこと

治験には、Aβの蓄積が見られるが無症状の55~80歳の男女が参加する。4年間にわたり、2~4週に1度、この薬剤を点滴するグループと、成分の入っていない偽薬を点滴するグループに分け、Aβの蓄積や認知機能の変化などを比較する。

【独自】日本発のアルツハイマー予防薬、来月にも治験…発症前の人対象に欧米と共同で 2021/01/24 09:30
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210124-OYT1T50037/

このニュースで重要なのは本来の治験の期間です。

最低5年間は長期観察をするのが導入の基本です。

本来、治験は数年単位で一般に出すのが最低ラインです。

2021年冬のように数ヶ月で出来たワクチンを「一般人に打ちまくれー!はい!効果あったー!」とかは本来やってはいけない上に、効果があるかどうかは数年後まで絶対にまだ分からないのです。

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