あなたの自己愛の分布
全体の分布図(リアルタイム更新)
※まだ質問紙による測定が終わっていない方は、上記表示はデフォルト(初期値)のままです。
(↑)でやってみましょう!
検査結果の見方
調査では自己愛に関する調査としましたが、正確には自己愛に特徴的である有能感を測定しています。
有能感は主に4つのタイプがあります。
●自尊型(じそん)
●全能型(ぜんのう)
●萎縮型(いしゅく)
●仮想型(かそう)
です。
自尊型の人は、自信(自尊感情)が高く、かつ、人を見下したりバカにする他者軽視(仮想的有能感:自分の経験に基かない有能感)が低い傾向があるので比較的には心理的に健康で理想的です。図の左上に近いところに点があるほど良いです。
全能型の人は、自信が高いのは良いですが、人を見下したりバカにする他者軽視が高い傾向があるので、いくら経験豊富でも人が離れてしまう、つまりあなたを認めてくれる人が逃げていって自信もなくす可能性があります。そうなると以下の萎縮型か仮想型へ移行します。特に図の右上に近い方に点があったら注意です。
萎縮型の人は、人を見下したりバカにする他者軽視が低い傾向なのは良いですが、自信も低いので、とても抑圧的です。抑うつ的な傾向が強いので、実際は人を見下すより先にそんな自分を卑下してしまいます。不安なことが多いとご察しします。他者軽視が低いことは自信を持っていいです。身近に相談できる人がいれば自信も取り戻せると思います。特に図の左下に近い方に点があったら注意です。
仮想型の人は、自信が低いにも関わらず、人を見下したりバカにする他者軽視が高い傾向があるので、そこから人が離れてしまって、認める人もいなくなって萎縮型へ移行する可能性があります。自分を有能に見せるために、他人を下げても、自分は上がりません。むしろ嫌われていきます。経験したことのないことまで卑下する前に実際に行動化していけるといいと感じます。特に図の右下に近い方に点があったら注意です。
※上図の左右にある「二分法思考」「曖昧さ耐性」というのがあります。
「二分法思考」とは、物事を「白か黒か」や「勝ち負け」や「善か悪か」など極端に2つに分けてしまう心性のことです。2つだけの世界は精神病になります。他者軽視する傾向と強く関連しており、IQが低い傾向があり、精神病理的な傾向に近くなります。逆に二分法思考が低いほど心理的に健康です。
「曖昧さ耐性」とは、物事に対して中間・中立で考えたり、曖昧なことを享受できる耐性がどの程度あるかです。他者軽視と二分法思考の強い人は曖昧さ耐性が低いです。二分法思考の低い人は、逆を言えば曖昧さ耐性が高いということです。曖昧さ耐性が高いほど心理的に健康で理想的です。
自信(自尊感情)の4項目の得点
【青】評価過敏の耐性・・・他者からの評価を気にしないか
【赤】自意識過剰の耐性・・・対人関係において自分がうまく振る舞えるかどうかを気にしないか
【黄】自己価値・・・自分に価値があり、能力に自信を持っているか
【緑】劣等感の耐性・・・自己嫌悪などで自らを低く見積もらないか
ここではあなたの自信の度合いを見ます。すべての値が高いほど心理的に健康です。
逆に、すべての値が低いと心理的に退っ引きならない現状であるようにご察しします。
グラフがそれぞれ半分以下だと少し低いかなと感じます。
自信が高いなんて、それこそ傲慢でわがままで自己愛的なのでは・・?と思うかもしれませんが、自己愛への過敏さや過剰さや劣等感などが「ない」か?というマイナス的な面を測定していますので、逆に高いほうがその傾向が低いので問題ないです。
自分がどの特性が表出しているのか確認してみましょう。
いかがでしたでしょうか。自分の自己愛を客観的に見ることで何らかの参考になれば幸いに存じ上げます。
参考文献
ACS(Assumed-Competence Scale):仮想的有能感尺度(速水ほか,2004,11項目)
SE-I(Self-Esteem-inspection):自尊感情尺度(小塩,1998,20項目)