キズナアイさん(1号:春日望さん)がVtuberの引退へ向かっています。
退所のお知らせ2020年3月31日
2020年3月31日をもちまして、「春日望」が契約満了にて弊社を退所し、今後はフリーランスで活動いたします。
在籍中は、多大なるご声援を頂き、厚く御礼申し上げます。今後も変わらぬご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。
株式会社クレアボイス(CLARE VOICE)
https://clare-voice.co.jp/info
キズナアイさんの中の人(なかのひと)の引退。私の予言が的中。しかし賢明な判断だと感じます。
まだ全然話題にすらなってないけど、キズナアイさんの6億円溶かしでgumiが損失被ってホロライブまで企業系Vが崩れていく先まで予想はできる。キズナさんのツイートでも独立提案を示唆する発言をしているのは今後の身売りのため。
— tokey_neale(kenichi tokita 時田憲一)🐬 (@tokeyneale) February 8, 2020
声優の春日さんの株式会社クレアボイス(CLARE VOICE)は、キズナアイの事務所のActive8と契約しています。
春日さんがクレアボイスを辞めてフリーランスになったということは、フリーランスとActive8との個人契約ということになります。
実質的にキズナアイさんというActive8のキャラクターから、春日望さんが抜けたことになります。
例えるならジャニーズ事務所から、嵐の櫻井くんが抜けたような話です。
今まで事務所同士のやり取りでしたが、今後は「事務所と個人フリーランス」の取引契約になるので割高となります。
それに伴ってキズナアイさんに春日望さんが声あてすることはかなり少なくなります。
実質のVtuber引退へ向かうのです。
キズナアイさんは分裂活動しているので、張本人が引退して辞めていくことに気付いている人も少ないのではないでしょうか。
なぜ引退していくのか?
最大の要因はキズナアイさんの事務所Activ8の6億円の債務超過です。
決済期が遅れた上に債務超過に陥ってるキズナアイさん。一年で6億円溶かしたのはひっ迫すぎる。→キズナアイらバーチャルタレントを支援するActiv8、2019年8月期は6億7500万円の最終赤字 | Social Game Info https://t.co/uFRfFxpldF
— tokey_neale(kenichi tokita 時田憲一)🐬 (@tokeyneale) January 29, 2020
おそらくGumiから受けたであろうお金を、どんな雑な使い方をしたらこうなるかは知りませんが、
いずれにしても6億円の財務諸表上の債務超過でした。
こうなるとひたすらの赤字どころか倒産の危機なので、出資者に土下座しても謝りきれません。
次の新しい出資者を探す必要があります。
なので今年初のActiv8の6億円の債務超過を聞いたとき、キズナアイ(1号)の中の人が抜けることは予想ができました。
航空機の緊急用の射出座席のように、Active8からキズナアイ(1号)の中の人というパイロットだけでも切り離さないとまずかったからです。
キズナアイさんのActiv8は雑居ビル内にありますが、公式サイトに明記してあるスタッフ40名も詰め込める余裕があるとは到底思えませんでした。
ただVtuberの皮だけ残して、中身がいなくなると「中身だけでは食べられない」のがVtuberの辛いところです。
2019年にキズナアイが分裂した時点ですでにひっ迫していたことがよく分かりました。
元々キズナアイさんが分裂したのは中国展開も見越してのことです。(中国人の方からさえも批難があったようですが)
これはそもそも出資者の一つであるMakers Fundという香港のベンチャーキャピタルファンドがあり、キズナアイのActiv8にも出資していたからです。
Active8<gumi<LINE<NAVERの株主順で、キズナアイさんを筆頭とするActive8。その6億円溶かし債務超過をいかに切り捨てるかという流れが半年前からあったのです。
だからキズナアイさん(1号)の声優、本人が抜けるというのは想定できることでした。
肉体残して魂だけ吸われる企業系Vtuberの末路
ただ、企業系Vの末路が、肉体残して、魂だけ抜かれるというのがお辛いです。
例えるなら、ジョジョ奇妙な冒険のダービー(弟)みたいな能力。
肉体から魂が抜かれて、変な人形に魂を移し替えられてしまう。
企業系Vの末路、VTuberの筆頭キズナアイさんの引退へ向かう流れがそれでした。
Vtuberのパイオニアとして、今後の活動にご期待します。
こうやって匿名アイドルは、遅かれ早かれ実名として魂を取り出されてしまうのです。
追記:翌日に顔だしYouTuberに転生して現れる
この記事を書いた翌日(2020年4月2日)に、顔だしのYouTuberに転生して現れました。
【初投稿】春日望Youtubeはじめたってさ!
正直、これにはショックでした。
顔出して個人声優として活動することは別に良いと思いますが、
Vtuberの第一線を独走したパイオニアだったので、例えキズナアイを失おうともVの路線で勝負してほしかったです。
引退しても、アバター変わっても、V市場を引っ張ってほしかった。。(切実)
自分が人気になった時、俺TUEEになった時に気をつけないといけないのは、
ファンの方は、あなたの目標に向かう「夢」や「姿勢」「意志」「黄金精神」の「行動」とその「動機」に共感したのであって、
本人存在そのものを崇(あが)めているわけではないのです。
別にスーパーを崇(あが)めて野菜を買いに行っているわけではないのと同じです。
包丁職人を崇拝して包丁を買っているわけではないのと同じです。
俺はトーク得意な人気Youtuberだから、音楽コンサート開けば満席になる!
俺の漫画は人気だから、トークショー開けば満席になる!
と言って企画して、フタを開けたら誰もいなかった・・人気者なのになんで・・ということはよくあることです。
その人の作品や得意分野に固定ファンがついたのであって「その人自身が何をしても売れる」というわけではありません。
そのことを念頭に置かないと「現実」と「ニーズ」を取り間違えます。
もしキズナアイさんが個人としてこれから立て直そうとするなら、
Vtuberトップであるという自負を元に、
支援金を集めてVへの寄付投資ファンドを企画したり、V初心者スタートアップを応援すべきでした。
自分のリアルのすごさをアピールしながら、顔出しYoutuberで料理作ったり、お化粧したり、コーラにメントスを入れることではないです。
キズナアイが商標登録上使えないのであれば「元トップV声優」でも「ふぁっきゅー春日」とでも名前を変えれば良かったのです。
私もキズナアイのファン(だった)一人として、今後の御活躍と御発展に期待したいです。
キズナアイの生存戦略が「経営的には最高」だが「アイドルとして最悪」である件