「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」と厚生省の「住宅型有料老人ホーム」の違い
http://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-201512_05.pdf
利用する側からすればあまり意識していないかもしれないが、老人ホーム(高齢者福祉施設)には2つの種類があります。
厚生労働省系(厚労省系)と国土交通省(国土省系)です。
厚労省=老人福祉法29条(介護保険法)=特別養護老人ホーム=安価
国交省=老人福祉法・高齢者住まい法=(高級)有料老人ホーム=高額
有料老人ホームというとどちらも有料なので混同してしまいますが、老人ホームには国交省の「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」と、厚生省の「住宅型有料老人ホーム」で棲み分けしています。
俗に言う株式会社主体の「高級有料老人ホーム」は国交省運営です。
「有料老人ホーム」の届出はいりません(老人福祉法第29条第1項)が、それ以外は老人福祉法の対象です。「有料老人ホーム」と名乗れます。
有料老人ホームは国交省の管轄で、厚労省の管轄の特別養護老人ホームより法律の縛りが緩いぶん自由度は高いため、特老より高いのでお金持ち高齢者が行く傾向があります。
高級な老人ホームだから安心!うらやましい!というわけでもなく、介助者つきの高級マンション・アパートの延長線上です。
特別養護老人ホームと比較しても医療機関との連携が少なくて、症状が軽いうちはいいですが、重くなると結局、特別養護老人ホームへの転入を検討します。
質のいい高級有料老人ホームもありますが、国交省のコネで建築業者や不動産業者が小銭稼ぎに作った有料老人ホームは職員からひどいレベルのこともあります。
それでも助かるというニーズは確かにあるわけですが、先々のことも考えていく必要があります。