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進撃の巨人OP曲ってなんかに似てると思ったら(ドイツ語合唱とケルト音楽)
も妙に人気だったのでまた進撃の巨人の元ネタを書きます。
進撃の巨人のリヴァイ兵長の名前の由来・元ネタについてです。
これはこちらの映画に出てくる中心人物の「リヴァイ少年」が元ネタです↓
ジーザス・キャンプ ~アメリカを動かすキリスト教原理主義~ : 松嶋×町山 未公開映画を観るTV [DVD]
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公式に作者が自身のブログで書いていました。
進撃の巨人作者:諫山創ブログ「現在進行中の黒歴史」
https://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/3690708.htmlより
(転載はじめ)
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ちなみにリヴァイ兵士長の名前の由来は、こちらの番組で一番目に紹介された
「ジーザス・キャンプ」より、立派なキリスト教福音派の牧師を目指す
リヴァイ少年からとりました、いい名前だと思ったので
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(転載終わり)
映画「ターミネーター」でジョン・コナー役の若かりし頃のエドワード・ファーロング
・・だと思っていた人も多い(私もそうだと思っていました)ようですが、違うようです。
ジーザス・キャンプ ~アメリカを動かすキリスト教原理主義~(↓)
は、アメリカの現状を誠実に暴いたゆえに未公開映画となった、
大変優れたノンフィクションのドキュメンタリー映画です。
アメリカという国の実態を知る上でも、アメリカに滞在したり旅行する前には必ず見ておく必要があると思います。
そうしないとコミュニケーションの上でも、相手を理解できなかったり、宗教的な思想や葛藤で弊害が生じるからです。
この映画でテーマにされているリヴァイ少年のような「キリスト教福音派」とは、キリスト教の中でもイエス・キリストの福音(Evangelion:エヴァンゲリオン、福音書にあるハッピーになるお知らせ)を強烈に信じる人のことです。
ファンダメンタリスト(Fundamentalist:キリスト教原理主義者・キリスト教原理主義者)とか、学問界ではクリエーショニスト(創造科学論者)とも呼ばれます。
これがアメリカ人の4人に1人もいます。
「人間は神様が創造したもうたものである。サルから進化したなんてとんでもない」というわけです。
ファンダメンタリストが「進化論は聖書と矛盾する」ということで裁判となった「モンキー・トライアル」(お猿さん裁判)は好例です。
他にも1929年にアーカンソー州では進化論禁止法を作り、1968年に連邦最高裁判所が違憲とし、1981年にはまた州議会で進化論禁止法もどきを作り、リトルロック連邦地裁が違憲としたり・・・と今も対立が続いており、アメリカにファンダメンタリズムはより多く深く根ざしていることを伺わさせます。
また過去には、クリスチャン・サイエンスの教祖メアリー・ベイカー・エディ(1821~1910)のように医者も病院も近代医学も信用せず、福音書だけの「奇蹟」を信じて「汝の信仰、汝を癒せり。」の言葉だけをかけて治すということでアメリカ全土の教会で大流行したこともあります。
日本でこんなことをやっていたら新興宗教か何かかと思われるところですが、アメリカではこれが多数派なのです。
逆にアメリカから見れば、神の創造論ではなくサルの進化論を信じてるなんて、悪魔であり異教徒であり、そんな日本人は家畜の奴隷なのです。
このファンダメンタリスト(キリスト教原理主義者)が大人しく活動してくれていればいいのですが、
残念ながら、アメリカの保守派(右翼)の中核あり、ものすごい戦争支持者で、世界中で戦争をふっかけているから問題なのです。
アメリカ政治学において保守派(右翼)とは「経済の自由を重んじる立場」のことですが、
なぜファンダメンタリストが保守派かと言うと、経済(資本主義)とは「神の存在証明」が大前提だからです。
アダム・スミスの「神の見えざる手」での儒教と供給の最大幸福を重んじるには、当然、神の存在が前提です。
逆に、それがなければ、正反対でマルクスのような無神論・唯物論の共産主義になってしまいます。
(アメリカでは無神論では成り立たないので、逆にこの福音主義に対するのが、自由主義の神学(Liberal:リベラル)です。こちらでは経済の自由より個人の自由を重んじます。)
なぜ経済重視で戦争支持者かというと、武器の戦争利権もありますが、
根本は福音のマニフェスト・デスティニー(キリストの奇蹟の教えは西部開拓を超えて世界中へ。これは神の予定した宿命。)の教義からです。
今の世界で起こってる戦争は、中東のイスラエル(ユダヤ教)vsパレスチナ(イスラム教)の宗教戦争に集約されます。
順番で単純化すると、
1:中東のユダヤ教イスラエルが隣国のイスラム圏を潰そうとする
2:イスラエルだけでは力が足らないので、アメリカのパワーエリート(国際金融資本家)が手を結ぶ
3:アメリカのファンダメンタリスト(保守派)が、民衆自由の解放と言って戦争支持して攻撃する
4:それに対してイスラム教徒がジハード(報復の聖戦)する
・・という流れです。
なので、徹底的なグローバリスト(アメリカ覇権中心主義者)であり、
ネオ・コンサバティブ(新保守主義者・新自由主義者)であり、
最も多数派の戦争支持者(中東イスラム教徒殺せ=イスラエルのユダヤ教と利害一致)なのです。
キリスト教原理主義(ファンダメンタリズム)の抑圧解放と、イスラム教の抑圧解放の論理は似ています。
キリスト教はこの世での自由という抑圧解放。イスラム教はあの世(死後の世界)での抑圧解放。
だから、いつも先にキリスト教が戦争で攻撃して、それに対して正統な報復でイスラム教がジハードするわけです。
また、劇中では『みんな「神様の創造したもの」だから、「人間の作った文明の利器なんて使いべきでない」』として、火や水、農耕や牧畜によって自給自足生活するアーミッシュも紹介されています。
神の創造した物以外(つまり人の文明の利器)は悪であり、原始的な自然のみの生活の厳守というわけです。
「ジーザスキャンプ」という映画を見れば、アメリカ人の4人に1人のキリスト教原理主義(ファンダメンタリスト)の危なさが一発で分かります。
劇中でも出てくるファンダメンタリズムの抑圧解放期間である「ルムシュプリンガ(ラムシュプリンガ)」は衝撃的です。
16歳まで性欲や異性交遊などの諸欲求を抑圧し続け、「ルムシュプリンガ」で一気に解放します。
その時の非行・犯行の暴挙っぷりはハンパないです。
このルムシュプリンガは、期間が定められておらず、いつまでやっていてもいいです。
しかしその間、親とは勘当(かんどう:親が子に対して親子の縁を切る)されるので、無収入で厳しい生活が待っています。
自由な生活を得るその期間中に、
洗礼を受けて一生をアーミッシュとして生きるか、アーミッシュをでて俗世で生活することを選ぶ究極の二分法は、
アメリカに25人に1人のサイコパス(反社会性人格障害)がいたり、10人に1人はナルシスト(自己愛性人格障害)だったり、
そのような幼少期のパーソナリティの不安定さをもたらす苗床になっていると思います。
進撃の巨人のリヴァイ兵長は、リヴァイ少年とも頭の刈り上げがそっくりですが、
幼少期に宗教での親子断絶から性格がひねくれてしまったような、どこかそんな危うさを背景に隠しているキャラクターだと思います。
そんなわけで、「ジーザス・キャンプ」。
「自由」がテーマとなっている「進撃の巨人」とともにオススメします。