ラスボス像と主人公像への内在化の変遷

漫画やアニメやゲームなど、ラスボス像の変遷と、主人公像への内在化が繰り返されています。

ラスボス像の変遷

→狂気のマッドサイエンティスト(アカい理系の科学主義で世界支配)
→破壊でやたら無に帰そうとするニヒリスト(無マニア)
→愛を否定するペシミスト(釈迦こじらせ)
→自称で神を語る偽善者(俺TUEE)
→世界をリセットして宇宙の認識を変えるセカイ系(だいたい身内設定)

これがラスボス精神が主人公に内在化されて、次は正反対の軸と戦って内在化されていく時代の繰り返しです。

・80年代頃からマッドサイエンティストの世界支配(当時のソ連など科学的社会主義への危険性イメージ)
・90年代頃から地球や人間そのものを滅ぼそうとするニヒリスト(虚無主義者)やペシミスト(悲観論者)
・00年代頃から神を語る偽善者
・10年代頃から多世界で認知革命を起こそうとするセカイ系

になります。

敵がとても遠くの届かない外側にいてそれに向けて冒険する話から、
敵が身近にいて自分の内的世界と戦う話になっていきます。

主人公像への内在化

これに対を成すように

・80年代頃は外的世界に目標を持って立ち向かう熱血系主人公
・90年代頃からニヒリスト(虚無主義者)やペシミスト(悲観論者)を内側に取り込む自己陶酔の主人公も出てくる
・00年代頃から外側にいるラスボスが自称神を語るので主人公は身内の平凡な生活を守ろうとする
・10年代頃から日常に内在化されたラスボスと戦う主人公、最初から最強

ラスボスの思想が後追いするように主人公へ取り込まれ、同時に世界観も小さくなるので話が終わりなき日常から動かなくなっているのです。

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