円安はいつ終わるのか?2024年夏以降の情勢を先読み

日本が日本国債で自転車操業して、世界一米国債を保有してるうちは、仮に米国株がクラッシュすれば相対円高、米国債買い、日本株買いへ移行する円キャリー巻き戻しのスイッチングが起こる。今のイギリスが取ってるポジション。
ただ物価高が円安だけで起こってるわけではないので、賃金も上がってないと後々「物価が高くて買えない」だけの貧困国になる。

米国債を売らないことが今後の日本の勝ち筋

・米国債を売らない(日本が世界一保有中)
・米国株が下がる(ドル売りで円高へ)
に期待しつつ
・改憲や有事の戦争リスクを煽らない=日本株売り・日本円売りの資産逃避の円安にさせない
・レパトリ減税
・円安のうちに財政出動・賃金上昇を促す
これで1年耐えれば勝てるが。政府は逆をやってる。

これが本当にヤバく、物価高が円安だけではなく、外国からのコストプッシュにも起因しているため、円高に戻っても物価安になるわけではない。
諸外国のように物価高に対し賃金上昇してないと貧困の後進国と同じくモノが買えなくなる。
それを防ぐために減税と財政出動だが、政府は真逆のことをしてる。

税金で外国へみついでいる額が桁違いに多い

日本円が最弱通貨に落ちてるのに「中国の国防費に張り合おう」と財務省政府が増税し、防衛費の名目でアメリカ様の軍需産業企業へ、元気玉ならぬ「みつぎ玉」を日本人が一億総活躍で作って疲弊。

防衛費関係なく平和なら投資されるのに、釣りエサで「ほれ中国脅威だ、アメリカへみつげよ」と税金誘導。

円高に戻す方法が少なすぎる

一ヶ月も期間がある+日米とも選挙のため過激な経済政策はできない。本当に最悪の地合いで米国株を買い支えてる。
直近でドル円165円、円高でも158円が下限。
ここから円高になる材料がなさすぎる。

決定会合まで期間がありすぎるのと、EUクラッシュでのドル買いと、為替介入も監視されて円買いもドル売りも出来ないので、159円でレンジしながら突発的に165円まで一気に上がりそう。
アメリカ株が下落すれば円高になるが、エヌビディアのみに支えられてるのでエヌビディアがクラッシュしない限りない

もう円高になる方法が「米国株が下がること」しかないが、すでにその米国債利上げフェーズは去年終了しており、秋に利下げ前後に米国株が下落したのを最後にまた上昇期に入る。
つまり来年からは更なる円安になる可能性がある。
2023年150円台、2024年160円台、2025年170円台と段階的に日本を売る。

・日銀は国債減額QTと利上げ同時に7月やる
・日本は9月に総裁選挙、10月に衆院解散、11月に総選挙なので秋以降は動けないため

・FRBは2%まで利下げしたい
・アメリカは11月に米大統領選挙なので、9月のFOMCで利下げはしにくいが、あえてやる可能性

仮に日米が協調して動いて円高に戻すか

原油からも切り離されて米国債ドルと動いている日本株

人民元/原油への決済移行せいか、中国株と原油が連動傾向にあり、昔のようにドル円とのオイル連動が浅い。

アメリカのドル高による日米金利差拡大でドルと円をデカップリングさせて切り離す勢いがあるが、日本の円が米国債を最も保有しているので、良くも悪くもお守りになっている。

本来はアメリカNASDAQと日経平均株価(中身はアメリカのAppleとユニクロ)が連動するはずが、
米国債(米国株が下がれば上がるはずの米国債)と日経平均株価が連動してきており、
すなわちドル円(主にドル)が上がると日経平均も上がるという、いびつな構造になっている。

アメリカが利下げのため、理由不明の大量解雇で失業率の上昇を無理やりさせてまで、米国株高を抑え込みたい思惑があり。これ以上の物価高(原油高)を牽制したい。 いつもは米国株が下がりそうになると他国の戦争ネタが投下されて、ドル高(原油高)へ誘導するが、米国発での下落材料が急に出てくる。

アメリカ属国の日本がアメリカ様へ忖度する前提で推測すると、7月上旬に日経平均株価を上げさせ、中旬以降にまた日経リークさせながら利上げして日経平均を下げ。同時に連動してドル円と米国債も動くので円高へは向かうが、同時にアメリカからもネガティブ材料がないと円安株高のまま11月まで進行する

財務省の想定する「行き過ぎた動き」

財務省の想定する「行き過ぎた動き」は、「急に2〜3円跳ね上がること」の「急に」が伴う投機的な動きなので、160円突破してもそれをやらないのは段階的に上がってるから。

アメリカの属国上、ドル売りも怒られて出来ない。利上げは日本国債の格下げになるのでできない、米国株が暴落レベルに売られ、ついでにドル安になるのを待つしかない。そんなフェーズはいつ来るのか。

円安が収まっても裕福になれない未来

円安が収まって円高になれば物価高も収まるだろうと日本人は錯覚しているが、
円安のうちに実質賃金を上げておかないと、最弱通貨の日本円だけ円高に戻っても、
外国の物価や賃金が下がるわけではないので、より外国から買い叩かれる。

国は過去最高の税収なのに、せっせとアメリカへみついでドル高にして差し上げることで精一杯だが。

ゲームで例えると、日本は-60%のデバフがかかった状態で「これが解ければ元通り」と勘違いしているが、
その間にパーティの他の仲間はレベルアップして装備強化してるので、仮に戻ったとしても「あれ?みんな強すぎね?」となってしまう。タイミングなので、あとから努力で追いつけるものではない。

日本の不動産が外国人に買い叩かれて大変ということまでは分かるのに、
日本の不動産を担保に銀行からお金を借りてビジネスで還流させて合法的にロンダリングさせる現状まで分かってる日本人が少ない。
特になんで観光地を買うかの理由がそれ。

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