小室直樹氏の「理不尽(非合理)からの突き動かされる何か」というのは、ウェーバーのプロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神から来ています。
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
小室直樹氏の宮台真司などもよく解説していますが、ウェーバーの言葉でこれを「衝動」と呼びます。
小室直樹氏の著書を読んだ斗数さんならわかると思いますが、資本主義の根本は、プロテスタンティズムの精神にあります。
そのプロテスタンティズムの精神は徹底的な禁欲にありました。
なにを禁欲したかというと「衝動」を禁欲したのです。
人が論理的であろうとするほど、その行動の動機は、非論理的なことをされたからに決まっているのです。
その非論理とは当然、理不尽なものであり、理不尽と感じるということは、もっと感情的で情動的な「衝動」が根本にあります。
しかし「禁欲」していると、その「衝動」を認めてはいけないわけです。
物欲とか、セイ欲とか、食欲などですね。
しかし衝動によって突き動かされるパワーが資本主義の根本だという話です。